『セルフアウェアネス』とは、『自己認識力』という意味なのですが、自己認識には2つの側面があります。
その2つの側面の捉え方が、人生の幸福度を上手く高められるかどうかに影響してくるらしいので、ご紹介します!
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セルフアウェアネスとは
セルフアウェアネスすなわち自己認識力とは、
- 自分に意識を向けた自己理解のプロセスと結果。
- 思考、感情、欲求、強み弱み、価値観、他者からの評価、成育歴など自身を構成する多様なファクターに対する認識が作りあげるもの。
ちょっとややこしいですが、平たく言うと、自分をどういう人間と認識しているかということを指します。
自分の感情や特性を理解する「自己理解」と言うものもありますが、自己認識はそこにプラスして、『内面的自己認識』と『外面的自己認識』という2つの見方があります。
これも平たく言うと
- 自分が思う自分
- 外から見られている自分
という2つです。
ではなぜセルフアウェアネス(自己認識力)が重要なのかというと、『内面的自己認識』と『外面的自己認識』が一致している人ほど、自分の人生への納得度が上がるからなんです。
2つの認識のギャップが悩みを生む
例えば、会社ですごく優秀なAさん。
「自分は優秀である」という内面的自己認識を持ち、周りからも「優秀だ」と言う評価を受けて、どんどん昇進をしていきました。
この場合、内面的自己認識と外面的自己認識は一致しているので、Aさんは「上手くいっている」と感じますよね。
ですがその後、Aさんは優秀さを買われてリーダー職につきます。
プレイヤーとしては持ち前の優秀さを発揮できていたAさんですが、リーダーとしてはチームを上手くまとめることができませんでした。
こうなると外面的自己認識は変化し、他者からの評価は「リーダーとしては優秀ではない」という評価になります。
すると、Aさんの内面的自己認識と外面的自己認識はずれが生じ、「優秀だと思ってたのに何でだろう…」という悩みが発生します。
理想と現実、右脳と左脳、言ってることとやってること…何にでも言えるんですが、悩みの発生する原因はギャップです。
内面的自己認識と外面的自己認識も、ギャップが大きければ大きいほど、悩みになってしまいます。
そのため、この2つの自己認識を正しく認識し『セルフアウェアネス』を育てていくと、人生への満足度が上がる。ということなんです。
自分を客観視するのは難しいからこそ他者の目が必要
はじめてこの「セルフアウェアネス」を知ったとき、これまでブランディングの講座をグループ開催にこだわってきて良かったなと感じました。
なぜグループ開催を大事にしてきたのかいうと、いくら自分らしいブランドを発掘したいと願っても、自分で自分のことを客観視していくことは難しいからです。
内面的自己認識は、自分一人でも掘り下げていくことができます。
けれど、外面的自己認識は他者との関わりの中で成立するため、一人きりでいくら考えたところで答えが出ません。
そのため、自分で内省するだけではなく、他者からも自分をどう思うかというフィードバックをもらい、フィードバックを上手く受け入れる環境に身を置くことが重要なんです。
セルフアウェアネスを高めるのが上手い人と下手な人
ちなみに、ブラプロのグループ講座を見ていると、内面的自己認識と外面的自己認識に乖離があった時、人により反応が大きく二つに分かれます。
例えばこんなことを言われたけれど、自分的にはしっくりこない時…
〇〇さんて、ふんわり柔らかい雰囲気で誰にでも好かれそう!
- 「自分が知らない自分を見つけられた!」と喜んだり面白がったりできるタイプ
- 「私が今まで思ってたことは間違ってたんだ」と認識してしまうタイプ。
まず前者は、他人の意見をどんどん取り入れて柔軟に変化していくので、セルフアウェアネスが一致するのが結構早いと感じます。
対して後者は、間違っていたと受け取ることで相手の意見を取り入れることや変化することに抵抗する心が自然とできてしまい、なかなか一致度が上がっていかないんですね。
他者からの言葉を「評価」と捉えない
内面的自己認識と外面的自己認識は、誰しもがずれて当たり前。
ギャップを感じたからといってネガティブに捉える必要はありません。
ギャップを見つけたら、淡々と擦り合わせていけばいいだけ。
自分が他人から見られているイメージに内面的自己認識を寄せていっても良いし、自分の振る舞い方を変えて外面的認識をコントロールしても良い。
そこにポジティブもネガティブも何の感情も必要ないんです。
周りの人から指摘されることを他者からの評価のように感じてしまう人は、評価ではなくただのギャップだと捉えられるようになると、一致が早くなって楽かも!
というわけで、セルフアウェアネスを高めるためには
- 内省すること(内面的自己認識を高める)
- 他人からフィードバックをもらうこと(外面的自己認識を高める)
この両側面からのアプローチを意識してみてください。
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