独立起業の歩き方

ヒットを狙った新商品を作るよりも大事なこと。

テリコ

商品を作って売り出すことはもちろん大事なことなのですが、ただ作るだけでは売れませんし、商品がたくさんあればいいわけでもありませんよね。
私が商品を売るときに意識していることを、2023年を振り返っての反省を込めてお話しています。

\この内容を音声で聴きたい方はこちら↓/


新商品を作ることは良い側面ばかりじゃない

2023年は、ずっと何かしらのプロモーションをし続け、新商品を作りまくっていた1年でした。

そんな中でも、お客様が何を買って良いのか迷わないようにするために、複数の商品のプロモーション時期をずらすことは大切です。
そうなると、たくさん商品が出る=時期をずらしてずっとプロモーションが続く…という状態に。
もう次から次に商品を世に出すことに時間を使い過ぎて、自分でも詰め込み過ぎているなと感じるほど。

そこで立て直しを図ろうと、2023年秋頃から北原孝彦さんの『北原の精神と時の部屋』というビジネススクールに入りました。

その中で北原さんが繰り返し何度もおっしゃっていることの1つが「新商品を作るな」ということ
おっと、それは正に私のことでは無いですか!やっちまってました!と気づいた瞬間でした。笑


もちろん、自分の商品を作ることはとても大事。
でもただ作るだけではなくて、1つ作ったらそれを改善して、どんどんブラッシュアップしていくことはもっと大事。
そんな当たり前のことを忘れていたなと。

ブラプロが長く愛され続けている理由

思い起こせば、私がブランド発掘プロジェクト(通称ブラプロ)という商品を作った3年前から今までは、世に出したばかりで荒削りな商品をブラッシュアップすることに必死でした。

開催するたびに講座の内容を書き直し、来たお客様の顔を見てはペルソナ像の厚みを追加。
それに伴いLPも修正していきますし、集客の方法や実際に提供する内容も毎回練り直すということを3年間繰り返してきたんですよね。

だからこそ、ブラプロは満足度の高い商品へとしてきた。

なのにですよ。
ある程度完成形が見えてきたなと感じると、今までブラプロ一筋だった私の気持ちが一気に緩み、2023年は新商品作りに気持ちが向いてしまい、新しい商品を作ったのなら売らなければと、プロモーションに奔走した…と。

お前はプロモーション屋か!と自分にツッコミを入れたくなります。

「ただのヒット商品」の裏に隠れた落とし穴


ブラプロの受講生さんにも、次から次へ商品を増やしたり、本命商品に辿り着くためのフロントの商品をコロコロ変えたりということがよく見受けられます。

もちろん、いろんなことをやっているうちに「今までで一番反応が良かった!」と偶然当たりを引き当てる、みたいなこともあるかもしれません。
でも何事も、1回開催しただけでは、なぜ上手くいったのか?なぜうまくいかなかったのか?という理由の検証が十分に行えませんよね

検討するためのデータが集まらないうちに、次々新しいことをやっていくとどうなるかというと…

テリコ

例えヒットが生まれたとしても、再現性のない一発屋になってしまうかも…。

どうしてヒットしたのか?偶然なのか、それともこれから先も求められるものなのか?という検証を重ねていくことが大事です。(自戒を込めて!)

地味で忍耐力のいる仕事も大切に

新商品作りはクリエイティブで楽しいからと言って、単発の商品作りに時間とエネルギーを使ってしまい、本当に売りたい本命商品を育てることができていないとか、
メニューが多くて、せっかくきたお客様を迷わせてしまうとか…。

そうなるともったいないし、結局全然売れません。

まず大事なのは、最初の商品を作ることだけど、それができたら次は検証。
華やかな仕事の後に来る、地味なフォローアップは忘れちゃいけませんね。

私も、2024年は新商品開発禁止にして、ブラッシュアップに集中していきたいと思っています。

なかなか事業が軌道に乗らないからといって、新商品開発にばかり力を入れがちな方は、ぜひ思い切って“新商品開発をしない”という選択をしてみてください。
すると、今までと視点が変わったり、違う行動ができたりするのではないかと思います。

いろは講座2023