自分を看板にして発信していく場合、自分の人となりや価値観が伝わる発信は必要です。
でも自分のことを語るとなると「独りよがりな発信になってしまうのでは?」と不安になる人もいるようです。
そこで、独りよがりになってしまいがちな発信を3パターンピックアップしました。
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その1:感情的な発信。
まず一つ目が、感情的な発信です。
人間は、感情的になっているとどうしても視野が狭くなります。
自分の今の感情をそのまま発信にぶつけてしまうのは、自分以外の周りのことを考える余裕がない状態だと思うんですよね。
もちろん、ポジティブな感情は悪影響を及ぼさないと思うし、価値観も出るので全然良いんですが、問題は、ネガティブな感情の方。
ネガティブな感情も皆が嫌な気持ちになるとは限りませんが、見ている方が心配になったり共感して悲しくなってしまったりすると、良い影響は及ぼさない気がします。
ちなみに私は共感力が非常に低いので、ネガティブな発信を見ても特に何も感じませんが、
何も感じないからこそ、ネガティブな発信をしている人を見ると「自分の世界に浸ってしまって、それを皆に聞いて欲しいだけなんだな…」と思ってしまいますね。
その2:専門性に不安を感じる発信。
二つ目は、専門性に不安を感じる発信です。
私はビジネスのブランディングということで、お仕事したい人に向けてノウハウや豆知識、マインドについてお伝えしています。
同じように自分のお仕事のための発信をしてる人も多いですよね。
競合が多いことを考えても、聞いている人や見ている人が、お仕事の専門性に不安を感じてしまうようなことを発信する必要はないということです。
例えば、
- カウンセラーだけど、自分自身が今親との関係に悩んでいる
- 婚活アドバイザーなのに、「私、離婚したけど大丈夫!」みたいなことを公に言っちゃう
- 自己解放を謳ってコーチをしているのに、「この人いくつも縛られていたんだな…」と思わせるエピソードを発信しちゃう
- コミュニケーションのプロを名乗っているのに、対人の悩みを匂わせることをSNSに流してしまう
もちろん専門家でも悩みがあるのは当たり前だし、親との関係に悩んでいる人はカウンセラーになってはいけないという意味ではありません。
ただ、わざわざ発信しなくてもいいんじゃない?
そういうのはプライベートアカウントでやった方が…
自分が悩みを克服した経験が、クライアントに役立つなら専門性の裏付けとして効果的かもしれません。
ですが「今私も同じように悩んでいるから、一緒に頑張ろう」と言われると…専門家というよりは友達同士のような横並びな関係になってしまいます。
うっかりそういう内容を公にしてしまう人は、自分を知って欲しいという気持ちが強くて、クライアントさんがその発言によって不安になるかもしれないということまで意識がいっていないように感じます。
プロとして発信をしているのなら、自分の専門性が揺らぐようなことを言う必要はありませんよね。
その3:承認欲求が見え隠れする発信。
そして三つ目は、承認欲求が見え隠れする発信ですね。
自分がそこに存在してもいいという安心感が揺らいでしまっていたり、自分の気持ちの土台が整っていなかったりする人は承認欲求が強い傾向があります。
これについては、意識して直そうと思ってもなかなか難しい…。
だって承認欲求って、人間の三大欲求と近いんじゃないかと思うくらい、根強く深い欲求だから。
お腹が空いたら食べるし、眠かったら寝るのと同じように、認められたくて不安な気持ちを隠すのは至難の業。
ここでも忘れてはいけないのは、ビジネスはお客様ありきだということ。
自分が極限に腹ペコの状況で他人にご飯を恵んであげるなんて、余程自制心が強くないと無理ですよね。
それと同じで、承認欲求が満たされていない状態の人が本当にお客様のことを全力で考えられるかというと……正直難しい。
ビジネスはお客様のためのものであり、ビジネスをしている本人のためのものじゃないと私は考えています。
なので承認欲求が発信に表れてしまう人は、発信のやり方を見直すというよりは自分で自分の気持ちを満たすことの方が先かなと正直思います。
お客様のための発信ということを忘れないで。
自分のことを発信するにしても、
- 何の目的で誰に届けたいのか
- 今これを発信する目的は何か
ここを意識してもらえると良いかなと思います。
それに加えて、
- 感情的な発信
- 専門性に不安を感じる発信
- 承認欲求が見え隠れする発信
ここにハマってしまっていないかも、一度冷静に眺めてみましょう。