今回は、“自分が思う自分と人から見た自分がかけ離れてしまう原因”について、3つのポイントでお話ししています。
これは自分のブランドを作っていこうと思ったときに、多くの人がつまずくポイントかなと思います。
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自分視点と他者視点が乖離するには理由がある
「自分のことがよくわからない」「自分のことこそ客観的に見ることが難しい」なんて声をよく聞きます。
私が開催しているブランド発掘プロジェクトにも、
意外なことを言われたり、自分が思ってた自分と人から言われる自分が違ったり。
もう私どうしたらいいの…
と混乱してしまう受講生さんがいます。
これは、客観視する力が弱いというわけではなく、人生の中で経験してきたことや人から言われたこと、思考の癖などが大きく影響してくると考えています。
原因がわかれば解決策も見出せるかもしれません。
考えられる原因について、3つのポイントに分けてお話していきます。
その1:自己評価が低すぎる。
「私なんて…」と言って謙遜することが癖になっていて、自分のことを低く見積もり過ぎているという状態。
これは日本人には本当にありがちなパターン。
ビッグマウスと言われるような人は、軽々と発言しているように見えても、大きなプレッシャーを自ら課していくわけなので、その分強くあらねばという覚悟がある気がします。
逆に、「私はこれくらいなんで」と自分を低く見積もっていると、楽だし安心するんですよね。
謙遜する癖がついてしまっている人は、自分に対する認識さえも低くなってしまいます。
人間みんなそれぞれひとりひとりが素晴らしい能力や才能、素晴らしい人格を必ず持ち合わせています。
低く見積もっている状態で、自分の良いところを探したら…言われた言葉を否定する方向に思考が働くので、乖離が起きるのは避けられないですよね。
また、自己評価の低い人によくあるのが、過去に言われた否定的な言葉を受け入れすぎているということ。
昔すごくショックなことを言われて、
私ってそうなんだって思い込んで生きてきました。
だけど、受け取り方は人それぞれ。
相手が言った否定的な言葉が、そのままこの世の真実とは限らないですよね。
その2:好きな世界観を追いすぎている。
唐突ですが、私はディズニーが大好きです。
母がディズニーの大ファンだったということもあり、幼少期の休みの日はずっとディズニーのテレビアニメの録画を観ていました。
好きすぎて、ディズニーグッズを製作しているデザイン会社に就職したこともあるくらいです。
だけど、私が「ディズニーキャラクターのようなブランドを作ります」って言ったら、私のことを少しでも知っている人にはきっと「キャラとは違う」と言われると思うんです。(笑)
ディズニーと言えば愛と勇気と希望と…みたいなキラキラした世界観。
私が持っている世界観とディズニーが持っている世界観は、言わずもがな、全く違います。
だから、好きという理由だけで、自分のブランドをディズニーテイストにはしません。
たしかに、自分の好きなものを探っていくと自分の世界観が見えてくるし、自分のブランド作りのヒントになることもあるんですけどね。
自分の世界観と好きな世界観が同じとは限らないと言うことは意識してみて欲しいところ。
ちなみに、自分の好きな世界観から、自分の世界観を導き出す方法として、「エッセンスを取り出す」ことをおすすめします。
自分が好きなものには、それぞれ何か理由や共通項があります。
例えば、私はディズニーのこんなところが好きです。
- 短編集の古めかしくてコミカルな感じ
- キャラクターがみんなそれぞれ全然違う個性を持っている
- 絶対最後はハッピーだから安心して観られる
こんな感じなので、パレード中のミッキーに「きゃー!」と手を振るかと言ったら振らない。好きなのは、そこじゃない。笑
何が言いたいのかというと、自分の好きな世界観を丸まま取り入れるのではなく、その世界観の何に共感しているのか、自分の世界観と共鳴する部分を探してみると、ヒントが見つかると思います。
その3:理想像を求めすぎて今の自分を否定している。
最後は、その1とその2の合わせ技!
“こうなりたい”という理想像が強烈にあって、他人からの評価と自分が追う理想が違うと、落胆してしまうパターン。
理想を追い求めすぎる人に共通していることは、本来(真)の自分は高い位置にあり、今現在の自分は低い位置にいるという感覚を持っていること。
だから、周りから等身大のあなたについて語られた際に、「理想とは違っている=まだあなたは下の位置にいるよ」と言われたような感覚に陥ってしまう。
『醜いアヒルの子』と同じ。
自分はアヒルになりたいって思っているみたいですけど…でもあなた白鳥なのよ。
白鳥はアヒルとは違う鳥なのよ。
「あなたは白鳥だね」と言われて落ち込むのは、視点がズレてると思わない?
理想は理想、自分は自分。
そもそも立っている場所と目指している場所がちぐはぐになっていないか、自分じゃないものになろうとしていないか、確認してみてください。