ブランドの作り方

自分にしかできない仕事の見つけ方。🔈

テリコ

「自分にしかできない仕事が分からない…」
「他の人との違いを打ち出したいけど分からない…」
「自分のオリジナリティが分からない…」

日常的に、起業を目指す人が多い世界にいると、
「自分にしかできない仕事を見つけたい」という声をよく聞きます。

自分にしかできない仕事をどうやったら見つけられるのか
私なりに考えてみました。

\この内容を音声で聴きたい方はこちら↓/

そもそも、「自分にしかできない仕事」とは?

まず思ったのは、【自分にしかできない仕事】という言葉の定義が人によって違うし、曖昧だなと。

デザイナーやカウンセラー、コンサルタント、ヘアメイク、大工…など
「〇〇って、こういう仕事内容の職業だよね」とみんなが想像つく仕事は、
当然ながらすでに何人もやってる人がいます
よね。

なので例えば、
【本当に自分にしかできない】
【この仕事は世界で自分1人しかやっていない】
という定義で自分にしかできない仕事を考えるんだとしたら、見つけるのはめちゃくちゃ難しいことになり、ハードル高くて苦しむわけです。

「起業」という言葉に踊らされていないか?

では、なぜ自分にしかできない仕事というハードルの高いものをわざわざ設定して悩んでしまう人が多いのか。
それは、【起業】という言葉に踊らされているからじゃないかなって思ったんです。

ここ数年、すごく手軽に【起業】という言葉を使うようになりましたよね。
けれどほんの10年ほど前くらいまで、起業は、
【世の中になかったような仕事をクリエイティブに生み出し、サービスとして新しく立ち上げる】という定義で使われていたと思います。

つまりは結構たいそうなことだったわけですよね。

それが最近は、「起業します」と宣言すれば、フリーランスでも【起業した人】という括りになってしまっているような気が…。

つまり、起業という言葉をライトに使うようになった割に、いざ起業するとなると頭の中にある起業のイメージは昔のままなんですよね。

だから、起業するならば全く新しいことを!誰もやったことがないことをやらなければ!
という固定観念に踊らされて、
「世の中に今まで全くなかったような新しいサービスなんて思い浮かばないよ…」と悩んじゃうのかなと。

起業という言葉の捉え方を変えてみる。

そこで、起業という大層な言葉に踊らされて悩んでしまっている人に伝えたいことは、

テリコ

起業って考えるの辞めたら?

ということ。笑

私も2016年にデザイナーとして独立・起業しましたが、
「フリーランスデザイナーとして活動します!」と宣言し、開業届を出しただけだと思っています。

デザイナーとして、誰もやったことのないサービスを提供したり、
私にしかできないデザインを開発するみたいなことは、正直1ミリも狙っていません。

最初からそんな感じなので気が楽なんですよね。
実際そんなのは無理だと思ってる。

なので、まずは、起業という言葉の定義に踊らされていないか?と考えてみてほしいんです。

また、「自分にしかできない仕事」で悩む別のパターンとして、
自分に特色がない、オリジナリティが言い表せない、という悩みを
「自分にしかできない仕事が分からない」という言葉にまとめてる人も中にはいると思います。

これに関してはシンプルに、自分らしさ、自分のオリジナリティみたいなものがきちんと自覚できればいいだけの話なので、まずは自分自身の言語化から逃げないでほしいなと。

同じ仕事に見えても、生き残れる、共存できる理由。

例えば、ハンバーガーチェーンを例に挙げてみます。

マクドナルド、モスバーガー、ファーストキッチン、ロッテリア
彼らの仕事を「美味しいハンバーガーを提供して、お客様のお腹を満たすこと」
と考えると、4社とも同じ仕事をしています。
自分にしかできない仕事をしている訳ではなく、みんな同じ仕事をしている。

だけど、それぞれのハンバーガーチェーンが、この世の中に生き残っています。
全く同じ仕事だからと淘汰されずにそれぞれがちゃんと今も共存している。

それはなぜかというと、やはりマックに行かないと食べられないメニューもあるし、
ファーストキッチンに行かないと食べられないメニューがあるから。

一見、同じ仕事をしていて、自分らしい仕事に特化していないように見えても、
ちゃんとそれぞれに特色があるから存在しているわけですよね。

なので、私達もその特色を見つけていけば良いんです。

自分の特色を見つける方法は、「自己理解とその言語化」

ではどうやって人と違うところ、特色を見つけていくのかというと、
もうひたすらに【自己理解&言語化】です。

自分が一体どういう人なのか、自分が一体どういう仕事の仕方をしているのかを知らないことには、他の人と見比べたところで何が違うかも分かりません。

「自分にしかできない仕事がなかなか見つからない」と言っている人は、
割と自分」が不在。
すぐに周りの人ばかり見て、「みんなはこんな特徴があるけれど、私の特徴は何だろう…」と自分に矢印が向いていない場合が多いのかなと思います。

自分にとっての当たり前=「ニッチ」なところを見逃さない。

そして、自己理解をしていく時に大事なポイントが二つあります。

1.自分にとっての「普通」を疑うこと。

どこを打ち出そうかなと考える時に、
「自分のすごいところはどこだろう?」って考えちゃうと、
これまた「他の人と比べるとそこまですごいところはない」というところに陥っていくんですよね。

そうじゃなくて、むしろ全然すごくない、自分にとっては当たり前、普通なことだし…と、流してしまいそうなニッチなところを見てほしい。

自分にとっては普通だけど、これは他の人にとっても普通なんだろうか?という視点を持って周りと比べながら見ていくことが、
自分の特徴、オリジナリティを見つけるためにはとても大事だったりするんです。

2.他の人と違う特徴は、仕事内容の中にあるとは限らない

例えば、デザイナーとして他の人と違う特徴は?と考えると、
「デザインの技術的にカラーの使い方が独特です」みたいな業務の中で見つけようとしてしまいがち。

だけど、自分の特徴というのは、スキルとか技術、その専門分野の中にあるとは限りません。

  • クライアントとのやり取りのレスがめちゃくちゃ早い
  • デザインを考えるときに、必ず3つは美術館に行って、発想を膨らます努力を惜しまない
  • めちゃくちゃ癒しボイスで、打ち合わせなのにみんなが癒されて帰っていく

なんてことも、実は大事な特色だったりします。

みんな同じ人間。正直、そんなに大きな差はありません。
「自分だけの…!」という幻を追うことで大きな迷路に迷い込んでしまっては勿体無い。

ニッチなところを拾って、拾って、拾って…
どういうふうに見せていくのかを総合的に考えていけば、必ずオリジナリティーは見つかります。

そしてその集大成が、ブランディングなんだと覚えておいてもらうといいかなと思います。

ABOUT ME
グループ相談会120分×2回グループオンライン
クロハテリハ
ブランドエディター・グラフィックデザイナーです。 2016年にフリー転身。主に個人事業主のビジュアルを含めたブランド作りのお手伝いしてます。人の【変】な部分が大好物。普通の人なんて一人もいないし、みんな自分が変だって気付けばいいのにと思ってます。ウイスキー好きさんも大歓迎。
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具体的に、個人のビジネスパーソンがブランド作りをしていくための手順を、ブランディングをした人の実例を交えながら解説していきます。