今は、何を買うかじゃなくて
誰から買うか?という時代だそうです。
はい耳タコですー。
聞き飽きましたー。
ストーリーも大事らしいよ。
はい耳タコ2!
確かに、よく聞きますよね。笑
けど、この【ストーリー】を効果的に発信できている人は
すごく少数だなぁと感じるこの頃でもあります。
(私も含め…やらねば!!)
【こんな人におすすめの記事です】
- なんでストーリーが大事なのかいまいち分からない
- ストーリーが大事だとは聞くけど、具体的な語り方がわからない
- 自分の過去の話なんて誰が興味あるの?と思ってしまう
- 効果的なストーリーが何かを知りたい
ストーリーの本当の醍醐味は【共感】じゃない
ストーリーの効果として、
「共感」について語られることが多い気がします。
その人の人となりがわかって、共感が親近感になり、
心が近づくと物理的な距離も近づいていく…と。
それももちろん効果としてはあるんですが、
ビジネスのストーリーの場合、
なんなら共感よりも大事なのが【根拠】なんです。
その人がその商品を提供できる【根拠】ね
例えば、ダイエットコーチをやってる人が、
ダイエットに成功したというストーリーを語るとすると…
ダイエットコーチAさんのストーリー
小さい頃からお母さんのご飯が美味しくて、
モリモリ食べているうちにいつの間にかプラスサイズに…
特に気にせず明るく育ったけれど、
大学生の時の失恋が原因で体型を気にするようになりました。
そこからがむしゃらにダイエットして、
一年間で20キロのダイエットに成功!
見た目がスレンダーになっただけではなく、
笑顔がさらに増えたねと言われるようになり、
ダイエットの素晴らしさを確信!
仕事として伝えていこうと活動を始めました。
よくありそうですよね。
このストーリーと共に、Before→Afterを並べれば、
これだけでも小さな頃からプラスサイズだった人が、
頑張って今の体型になれたってすごい!
私もそうなりたい!
という共感と親近感(だけ)は得られると思います。
トゲがある…
いつものことです。
では、次の人のストーリーならどうでしょう?
ダイエットコーチBさんのストーリー
小さい頃からお母さんのご飯が美味しくて、
モリモリ食べているうちにいつの間にかプラスサイズに…
体型のことを気にしない旦那様と幸せに結婚して一年、
私のペースで食べさせていたら、
いつの間にか旦那さんもプラスサイズに…!
このままでは夫婦仲良く健康的な老後を迎えられないと一念発起。
私も旦那さんも、一年かけて20キロのダイエットに成功!
夫婦揃って健康的に痩せたのがご近所で評判になったので、
痩せるコツを教えてあげたところ、
ご近所さんまでどんどん結果が…!
見た目がスレンダーになっただけではなく、
みんなどんどん笑顔が明るく健康的になっていくのを見て、
ダイエットは人を幸せにできると確信。
仕事として伝えていこうと活動を始めました。
共感=購入ではないという落とし穴
一見そんなに大きな違いはなさそうに感じるかも(?)しれないです。
どちらに【共感】するかと聞かれたら、
恋愛がらみでダイエットしたい人は前者に共感するし、
家族がいてダイエットしたい人は後者に共感しやすいので、
人それぞれかもしれません。
だけど、
どちらのダイエットコーチの方が結果が出そうですか?
と聞かれたら、おそらく後者の方が圧倒的だと思うんです。
なぜならばストーリーの中に、
その人がその商品を提供できる【根拠】が含まれているから。
どんな一流のプレイヤーでも、
名プレイヤーが名コーチとは限らないのは誰でも知っていることです。
Aさんのストーリーは、
自分が痩せて綺麗になったのは事実かもしれないけれど、
だからと言って人のことも痩せさせられるかというと、
このストーリーだけではわからないですよね。
お客様は自分のことにしか興味がない
これを言ってしまうとなんだかわがままっぽく聞こえますが、
ぶっちゃけ、お客様は自分のことしか興味がありません。
これは抗いようのない事実です。
商品を買う時、例えその商品を提供している人に惹かれていたり、
共感していたとしても、お金を出すということは、
自分に何かしらのメリットが期待できる。
と感じているということです。
つまり、どんなに人の心を惹きつける 感動的なストーリーであっても、
残念ながら【根拠】が見えなければ映画を見て感動しているのと一緒。
「私も!」とはなりにくいんですよね。
私が個性を扱える【根拠】
ちなみに私の場合、
ひと言でブランディングデザインをしますと言っても、
見た目にただキレイなデザインや、
その人のベストな状態を見せるブランディングにはあまり興味がないです。
そーゆうのを勝手に外面ブランディングと呼んでいます。
それよりも、その人の持つ個性的なところや、
ちょっと変わっているところを存分に面白がって
魅力的に打ち出していった方が、明確な差別化になるし、
化けの皮も剥がれにくいし(笑)
何より面白い!
だから、ビジネスとしてきちんと見せたい。とか、
とにかくキレイに見せたい!という方ではなく、
自分の個性を大事にしたかったり、
なんなら個性を持て余しちゃってるような方を
メインにブランディングをさせていただいています。
生まれた時には、横に個性のかたまりみたいな人がいた
じゃあ、なんで私がそういう
個性を全面に打ち出したブランディングができるかというと、
まず生まれた時から超個性派な兄が家にいたのが大きいです。
兄ちゃん難聴+自閉症なんだよね。
そう。
普通が普通じゃないのが当たり前の家だったみたい。
大人になってから気づいたけど。
自閉症の兄がいる生活となると、
なかなか普通のことが普通にできないタイミングも多かったんですが、
それを「当たり前」として育ったので、
あえて「普通じゃない!」「変だ!」とすら
感じることがなかったんですよね。
詳細なエピソードについてはまた別のところで話すとして…
そんな強烈な兄の隣で育ち、
次に出会ったのが6年2組のメンバーでした。
まぁ〜ここも学年の変人全員を1クラスに集めました〜!
みたいなクラスでね。笑
けど、本当に魅力的だったんです。全員が。
6年2組でヘンテコなものに魅了された話は↓にて。
でもってトドメは美術系の学校…ご想像の通り、強烈でした。
強烈な個性の巣窟で過ごした青春時代
私の場合、高校生で美大の附属高校に入ったので、
そのまま大学を卒業するまでの7年間、
個性的じゃないなんてあり得ない!
個性的・変・クレイジー…全部褒め言葉でしょ!?
みたいな価値観の人たちの中にどっぷりつかって過ごしました。
そんなわけで、社会人になってからは 没個性を強要されることに耐性がなさすぎて、 まぁ〜それはそれは苦戦したんですが…
結果ドロップアウトしてるしね。笑
けれど、だからこそ、 人と違うとか、変とか個性的とか、
そういうことが当たり前のレベルで「魅力」にしか見えないんです。
大事なのは体感を伴った経験からの【根拠】
ただ単純に「みんな違ってみんないい」みたいな
キレイナオハナシじゃなくて、
はたまた私自身が個性的で表現が好きだから
みんなも一緒にやろうよー!的なことでもなくて。
個性が爆発しているような環境で育ったからこそ、
かなり多めに個性派さんを見てきて生態を知ってるし、
散々振り回されてもきたし、
その本当の素晴らしさを体感として知っている。
そこに私のデザイン力を掛け合わせたら、
あなたの個性(変なとこ含む)が
魅力としてしか発信できなくなりますよ〜。
というストーリーなんだね。
ちゃんと実話ですから。
ストーリーは、ただ興味関心や共感を集めるための道具じゃありません。
だから、劇的じゃなくていいし、波瀾万丈な必要もない。
ただ、あなただからこそ語れる【根拠】の方がよっぽど大事。
あなたのオリジナルでしかない
そこに至るまでのストーリーを語れたら、
「あなたでないとダメなんです!」というお客様は自然と集まってきます。
だからストーリーを発信する時は、
ただ単純に人生経験を語るのではなくて、
あなたがその商品を提供できる【根拠】が含まれているかどうか、
ぜひチェックしてみてくださいね。