独立起業の歩き方

鳴かず飛ばずを脱した6つのきっかけ🔈

テリコ

フリーランスになって割とすぐの頃からWebを使った営業をしていますが、はじめから順調に集客ができていたというよりも鳴かず飛ばずの時期も結構長かったんです。

振り返ってみると、最初の4年半の間にそこから抜け出すきっかけみたいなものがありました。
そこで、今回は私が鳴かず飛ばずの状態から脱するきっかけになった6つの出来事を紹介します。

\この内容を音声で聴きたい方はこちら↓/

その1:価値観が合わない人とのお付き合いをやめたこと。

まず一つめのきっかけは、怪しい人とのお付き合いをやめたこと(笑)

Web集客の界隈には「稼働時間月3日で売り上げ1000万!」のような、
会社員時代には出会わない、常識では考えられないようなことを言う人たちが周りに出てくるんですよね。
スピリチュアルの方とのお付き合いが増えたり、自己啓発にはまったり…
起業というものがなんだかよくわかっていなかった時には、そういった方とのお付き合いが増えた時期が私にもありました。

だけどあるときから、それじゃ駄目だなと思って、

テリコ

自分の発信の内容をもっと地に足がついた普通のビジネスとして発信をしていこう!

と思ったのに、それまで付き合ってきた人たちの目を気にして、自分の発信を尖らせきれないところがあったんですよね。

そこで、価値観や世界観が自分と離れている人たちとのお付き合いをやめたら、
自分の発信自体もエッジが効いてきたし、
合わない人たちが集まってくることもなくりました。

その2:嫌われてもいいや、と割り切れたこと。

二つめは「この人には嫌われてもいいや」と割り切ったときです。

どうしても最初の頃は、コンスタントな売り上げが欲しくて、
「月額契約させてもらえませんか?」とか、「定期契約をしてくれれば、単発よりもお得にデザインします。」
という売り方をしていたこともあったんです。

でも、それを続けていると、お金優先の仕事になってしまったんですよね。
そうすると自分と価値観が合うというわけではない人とも契約しているので、ちょっとしたやり取りが少しずつうまくいかなくなってきて

お互いの信頼関係があればうまくいくんだと思うんですが、お金だけのつながりだとどうしてもすれ違いが続いてしまい、
定期的な収入はありがたい反面ストレスが溜まることも多かったです。

そこで、自分があまり合わないなと思ってる人に迎合して何とかして仕事をもらうのではなく、
合わないと思う人には別に嫌われても構わない、それで契約がなくなってもいいと割り切ったんです。

すると、結果としてはその人たちとの縁は切れてしまいましたが、
そこに費やしていた無駄なエネルギーを使わなくなった分、もっと自分がやりたいことに集中できるようになりましたね。

その3:自分が過去にやってきたことを大事にしたこと。

三つめは、自分が過去にやってきたことも悪くないなと思えたときです。

今までの人生の延長線上に、当たり前のように独立起業を目指していたという人は、少数派で、
それよりは、今まで会社員や主婦でやってきたけど、今までの人生を変えたいという気持ちで独立起業を選ぶ人が多いのではないかと思います。

そこで、起業した多くの人にありがちなのが、
今までとは違うことやらなきゃとか、今までの自分は捨てなきゃと思ってしまうことなんです。

せっかく過去に培ってきたスキルを自分自身で封印してしまうというのはあるあるですが、
独立起業となると今まで自分がやったことがない新しいことでいきなり成功できるかというとなかなかそれは難しい。

それよりも、確実に今までやってきたことや培ってきたスキルを総動員して、余すところなく全部使うつもりでやっていかないとうまくいきません。

自分が過去にやってきたことと決別したままでは難しいんです。

私もそういう時があって、会社員のデザイナーとしてやってきた自分がすごくつらかったときもあったし、
会社員マインドのままだと上手くいかないと周りから言われたこともあり、消さなきゃって思っていた時期もありました。

でもそれよりも、過去の自分がやってきたことはどれも無駄じゃない。
全部生かしていこうと切り替えたところから、いろんなことが軌道に乗っていったと思います。

その4:本気のサービスを作ったこと。

四つめは、本気のサービス(商品)を作ったことです。

初期の頃は、いきなり高額の大きな商品をどんどん作っても、買ってくれる人がまずいない。
だから、どうしても小さい商品を切り売りしてやっていくのは仕方がないと思うんですよ。

でも、いつまでも小さい商品を売ることを続けていくと、ずっと自転車操業になってしまう。
当然ながら、小さい商品は数を売らないとまとまった金額になりません。

例えば、100万円の商品を1人に売ったら売り上げ100万円ですが、1万円の商品で売り上げ100万円を立てようと思ったら当然100人集客しなきゃいけない。
それってめちゃくちゃ大変なんですよね。

私も、自分ができることの中から小さいものを切り売りしていたら、忙しいばかりでなかなか安定しなかったり、
まとまった売り上げにならないという状態が続いていたことがあります。

そこで、これはもう大きい商品を作らないと駄目だなと思い、私の出し得る力全てを注いだ商品、代表作を1個作ったんですよね。
それが今のブランド発掘プロジェクト(通称ブラプロ)
です。
ブラプロを発表した途端に、フェーズが一気に変わった感じがありましたね

その5:人生を表す漢字を見つけたこと。

五つめは、人生を表す漢字を見つけたとき。

これは私独特のものだと思うのですが、
私の人生や大事にしていることを漢字で表すと何だろうと考えたときに、『変』という漢字が思い浮かんだんです。

その『変』という一文字から、過去のいろんな出来事が繋がって、自分が経験したり興味を持ったりしたものが全て一本の線で繋がった感覚がありました。

そこからは、この『変』という漢字を軸に全ての指針を整えるようになったら、考え方がシンプルになり、活動全体が楽になりました。
自分の人生を表す漢字が見つかればうまくいくわけではないけれど、一つの漢字をきっかけに、自分の世界観を見つけたんだと思います。

その6:どん底を経験したこと。

最後は、物理的にどん底を見たときです。

独立して4年半ぐらい経ったとき、離婚したり100万円を持ち逃げされたり、
嘘みたいなことが重なり自暴自棄になっていたんですよね。

しかも、離婚をきっかけに鎌倉で一人暮らしをしていたんですが、
小さな街の中にたくさんの飲み屋があってお酒を飲んだくれて自暴自棄になるにはとてもぴったりな環境だったんです(笑)。

それで、しばらくの間働かずに世捨て人のような生活をして、貯金もなくなり、残高が1万円に…。

引っ越して今までの現実と違う環境で、夢の中にいるみたいな気持ちで自暴自棄に浸っていたのですが、
『残高1万円』『来月の支払いはどうする』という抗いようのない現実を目の前に突きつけられたとき、

テリコ

自暴自棄とか、お酒飲んで楽しいからこれでいいなんて言ってる場合じゃない!

と、目が覚めたわけです。どん底を見ると、人間は強い。(笑)

底からは、いかにして家賃を払うかという目の前の目標が明確になって、行動できるようになり、今につながる大きなきっかけになりました。

小さなきっかけを大切に。

そんなわけで、私流の鳴かず飛ばずを脱した6つのきっかけをお話ししました。

その4とその6の二つは大きなきっかけでしたが、それ以外のきっかけはその当時の自分にとってはそこまでのインパクトではありませんでした。

だけど振り返ってみると、その小さなきっかけも、そういえばあれがきっかけだったなと後から気付くんです。

きっと人生って、ドデカい出来事の連続というわけではなくて、
一攫千金のようなギャンブル的な要素が強いことよりも、日々の中の小さな気付きとか、
小さなチャンスとかをちょっとずつ掴んでいくことが大事かなって。

今は鳴かず飛ばずでもどこかのタイミングで、
ちょっとずつ積み重ねてきたものが花開く瞬間があると思うので、
Web集客の世界によくある一攫千金みたいな文言に惑わされずに、
コツコツと積み上げていくのが良いんじゃないかな。
なんて思った次第です。

いろは講座2023