独立起業の歩き方

圧倒的に「伝わる発信」の大前提。

前提が違う
テリコ

ありがたいことに私の発信は「わかりやすい」と
言ってもらえることが多いです。

ただ、特別文章が上手というわけではないと思っていて、
だけど、これだけは絶対に外さないようにしてる!
というポイントがあるので、今日はそちらのご紹介です。

なんの前情報も無しに映画を観に行ってみた。

先日、今話題の映画
「THE FIRST SLAMDANK」を観てきました。

前提が違う
出典:https://slamdunk.movie-screen.jp/

まずはじめに前置きしておきますと、
私は本家スラダンをちゃんと見たことがありません。

漫画も読んでないし、アニメも観てない。

ただ、ジャンプは毎週欠かさず買ってたので
なんとなーーーくの雰囲気と、
キャラクターの名前くらいは知ってました。

そしてもう一つ。
私はバスケのルールをろくに知りません。
映画の中で出てきた用語で聞いた事があったのは
「ダブルドリブル」くらいで、
聞いたことはあるけどどういうプレーかも知らん。笑

このようなスラダンもバスケも全くわからない人間が
この往年の名作漫画を元にした
ノスタルジーとエモさ溢れるであろう
映画に突撃したらどうなるのか?

少し他の人のレビューを見てみたら、
「むしろ初見の人の方が楽しめる」と書いてあったので、
ならばと見に行くことにしたんですよね。

結果、惜しい所で重要な情報が掴めない…!

で、どうだったかというと…(ネタバレなし)

「初見の方が楽しめる」ってレビュー書いたやつだれや!!!と
鬼の形相で探したくなるレベルで、
絶対的に前情報あるほうが楽しいに決まっているストーリー展開!

山王戦という、とある大事な試合を軸に、
そこから回想するスピンオフが数々紹介されていくんですが、

まずこちらとしては「山王戦が重要な試合である。」
という前情報が無いため、映画観ながらずーっと

「この練習試合、いつ終わるんだろう?」
と思って観てしまっていました。笑

前提が違う

この試合が映画のメインで、
試合が終わる=映画も終わりなのだと気づいたのは、
前半戦が終了したあたり。

その時の心の動揺たるや…

え、嘘でしょ?
一試合を2時間以上かけて見せるってこと…?(白目)

他にも、マネージャー女子と主人公は
なんとなーく普通じゃない雰囲気を醸し出しているけれど、
あの2人どういう関係?とか、

回想シーンで突然出てきた黒髪ロン毛がだれなのか分からず、
ん?これ誰の回想シーンなの?とかとか…

まるで転校生の気分。

ただならぬ空気は悟るものの、
クラスメイトに真相を聞かない限り
雰囲気までしか感じ取れない。笑

映画終わってから一緒に行ったパートナーに質問の嵐。

前提が違う

同じストーリーを観ても感じ方が大きく違う理由。

でもね、この映画、
当然ながら面白くないわけではないんです。
面白くなかったら、超絶ヒットするわけないですもんね。

現に、一緒に行ったパートナーは
元々からしてスラダンのファンなので、
すごい面白かったそうです。

私の周りの人たちもみんな口を揃えて、
「最初から最後まで号泣だった!」と言ってました。

私自身も、あぁぁぁ〜こりゃぁ登場人物と
その背景だけてもわかっていたら、
すごくいい作品だったろうに…

原作読んでこなかった私のバカたれ!!!と後悔。

でも、良さそうな雰囲気を感じていたとしても、
わからないものはわからないし、
わからなければ感動もできないんですよね。

で、この、同じストーリーであるにもかかわらず、
感動できる人とできない人がいる状態。

この差は何かというと、
持っている情報量の差。
つまり【持っている前提】が違うんですよね。

前提が違う

【持っている前提】を無視するとどうなる?

この、見ている人が【持っている前提】を
どこに設定するのかは、映画だけではなく、
すべての発信者が意識しないといけない部分です。

スラダンに関しては、おそらく
元々スラダンの原作を読んでいる人が観る。
という前提の元で作られたんだと思います。

つまり私はターゲットではなかった。
もしくは、少しターゲットからずれていたんでしょうね。

そうやって、きちんと意図して、
その結果刺さる人と刺さらない人がいる
というのは問題ないんです。

問題は本来届けたい相手にすら、
前提をきちんと説明しなかったがために
伝わらない。泣
 という状態。

一番わかりやすいのが、
専門用語を当たり前のように
使ってしまう専門家がそうですね。

素人の方をターゲットとしているにも関わらず、

「KPIの見直しが起業の未来を左右します」
「ハイヤーセルフと繋がれていますか?」
「ブランディングはまずトンマナを揃えるところから」

こんな言葉を使ってしまったら、
もうそれだけで聞く耳がパタンと閉じてしまいます。

前提が違う

前提へ意識を向けることはお客様への心遣い。

そんな感じで【前提】を意識するにおいて、
使う単語は基礎の基礎。

そこを意識するのは最低限のマナーレベルのお話で、
もっと言えば、その発信を見る人の【状態】まで
意識を向けられるようになるとなお良いですね。

例えば、私のメルマガを読んでいる人は、
起業したい人や興味のある人、
はたまたすでに起業している人が多いんですが、
その段階はどのくらいなんだろう?とか、

さらに細かく考えれば、
朝届くメルマガと夜届くメルマガでは
読みたい内容が違ってくるかもしれないよね。
と言った感じに。

前提が違う

スラダン然り、ものすごいプロフェッショナルが
どんだけの技術を持って
高クオリティのものを作ろうとも、
持っている【前提】が違う人には刺さらない。

ならば我々のような発信の素人ではなおのこと。

圧倒的に伝わる発信の必須条件は【前提】です。
文章力やカリスマ性以上に大事。

これって要は、
どれだけお客さまのことを理解できているか?
自分の売上なんかじゃなく、
お客様と真摯に対峙できているか?
という指標でもあると思います。

ぜひ、意識してみてください。

ABOUT ME
グループ相談会120分×2回グループオンライン
クロハテリハ
ブランドエディター・グラフィックデザイナーです。 2016年にフリー転身。主に個人事業主のビジュアルを含めたブランド作りのお手伝いしてます。人の【変】な部分が大好物。普通の人なんて一人もいないし、みんな自分が変だって気付けばいいのにと思ってます。ウイスキー好きさんも大歓迎。
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