私は、会社員時代「デザイナー」といういわゆる専門職でした。
そのため、デザインに集中できる環境があり、個人事業主のように全て自分でやらなきゃいけないことはあまりありませんでした。
対して、個人事業主の今、自分がやらなきゃいけないことって本当にたくさんあります。
全てのことを自分で段取りしないといけない中で、苦手と思うことを克服するよりも、とことん意識して避けていった方がスムーズだなということに気付いたんですよね。
今日はそのための3stepについてお話ししていこうと思います!
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まず、逃げるのは駄目なことじゃないと思う
独立した当初は、何とかして苦手なことができるようになろうと勉強したこともありましたが、苦手なものってめちゃくちゃ効率が悪い。
だから、自分の専門分野の方で活動の幅を広げていきたい気持ちがあるのに、
自分が苦手なことを克服することに時間を取られてしまい、どんどん足を引っ張られていくような現実がありました。
そうこうしているうちに、苦手をいちいち克服しようとしていると、時間が足りないということに気付いたわけです。
そこからは、何とかして苦手を克服するんじゃなくて、何とかして逃げ切る方法はないかと考え方を変えたんです。
逃げるのってネガティブな感じがする?
基本的に、逃げるのはだめ!と思っている人は多いです。でも、その逃げる方法にも技術が要ります。
例えば、確定申告しなきゃいけないけど、確定申告が苦手だから克服せずに逃げようっていうことは絶対できませんよね。
『逃げる』というのは放棄するという意味ではなくて、極力苦手なことをやらずに、なおかつ無事に終わらせる方法を考えるということ。
克服はしていない。だけど、ちゃんと成果は得ている状態に持っていく。
苦手なことを見なかったことにして、臭いものに蓋をして隠すよりも、別の道を見つけるというのが一番効率が良くて大事なことだと私は思っています。
そこで今日は、上手な「逃げ方」の3stepをご紹介します。
STEP1.「やらなければいけない」という気持ちにメスをいれる。
これ絶対やらなきゃ、嫌だなって感じていることって、もうすでにちょっと苦手なことではありませんか?
逃げ切るための1つ目のステップとして大切なのは、自分がそれが苦手なんだということに認めてしまうこと。
そして、やらなければならないって本当なのか?と疑問を持ってみるのが第一歩です。
絶対にこれはマストだと思い込んでいると、どうやったらやらなくて済むかな?という思考に及ばない。
そこでまずは、本当に自分がやらないといけないことなのかを疑ってみる。
何かに対して「やらなきゃな…。(やりたくないな…)」と思ったら、
それはすぐにやらなきゃいけないことかな?
本当にこの方法しかないのかな?と、日々、自分に疑問を投げかけながら過ごしてみて欲しいんですね。
すると、「やらなければならない」と思っていること自体が、思い込みだったなんてことも出てきます。
STEP2.アイディアを出すことで逃げ道を探す。
次に、自分が苦手なことを、どうにかアイディアで克服することはできないか、
他のやり方はないかというふうに考えるのが、2つ目のステップです。
ちなみに、このステップを飛ばして、いきなり人に頼むという選択をしてしまう人がいます。
それも悪くはないんですが、誰かに頼むというのは、もれなくお金がかかりますよね。
例えばシッターさんを雇えば何とかなるのはそうですが、シッターさんを雇うお金なんてない場合、じゃあやっぱり自分でやるしかないなと考えてしまう。
その2択のループにハマらないために、いきなりお金を出して人にお願いする前に、
アイディアを出すということをやってみて欲しいんです。
例えば、何かイベントを行うとき、お申し込みが来ますよね。
そのお申し込みに対して、振込先、イベントの内容のお知らせをして、「お支払いいただきありがとうございます」って連絡をして…
このやり取りが私はすごく苦手!
このやり取りをなくしてしまうというのは難しいのですが、そこでアイディアを出す。
いろんなシステムを使って自動化するんです。
お申し込みフォームを送信するというボタンをポチって押すと、自動返信で振込先や会場案内のメールが届くようにする。
クレジットカードで支払うというボタンを押して支払ってもらうと、また自動的に「お支払いありがとうございます」っていうメールが届くみたいな感じ。
私が何もしなくても、お客様が自動化されてる機械とやり取りをしてくれて、無事にイベント当日に来る!
そういう抜け道のような他の方法を探してみてください。
STEP3.「お金を出して人に頼む」は最終手段。
それでもどうにもならないというときに、3つ目のステップとして、「人に頼む」というのが出てきます。
ただ、私の経験上ほとんどの事がアイディアでかなり改善される。
自分がやらなくて済むようにするなら人に頼むしかないと、2つ目のステップを飛ばして人に頼む選択をしてしまうけれど、
人に頼むところまで行かざるを得ないものってあまりないなって感じています。
時間をかけても、効率が悪くても、なんとか苦手を克服しようとしてしまう人は、
まず自分が本当にやるべきことかどうかを疑うという最初のステップでつまずいている傾向があり、
さらに、2つ目のステップを飛ばして3つ目のステップを検討し、でもお金も時間もないし…と諦めて、
効率が悪くても自分で克服しようとするというところをループしている。
逃げるための発想は人生で役立つアイディアになる
STEP2に関しては、訓練のような気がします。
発想の転換の部分なので、何度も何度もやってるうちに、常識と外れていてもいいから他の道はないかと考える力がついていくような気がしていて。
そして、一つの物事をいろんな側面から見ていくというのは、苦手を克服しないで逃げるという観点だけではなく、
ビジネスでアイディアを出すときにもすごく役に立つんですよ。
「苦手を克服せずに逃げる」ことに頭を使っていくと、頭の柔らかさが育ち、ひいては、
ビジネスとか暮らしのアイディアがどんどん出てくるような体質に変化していくきっかけにもなると思うんですよね。
意外と苦手を克服しようと頑張っちゃうよりも、逃げる方がずっといいことあるぞって。
なのでもし、今何か「やらなきゃな〜でもやりたくないな〜」という事があるのなら、
ぜひ3つのステップをやってみていただけたらと思います。