以前から、web集客やSNS起業の浮ついた感じが好きではなく
仕事は仕事。それは、会社員でも起業でも変わらない。
「地に足つけてしっかりとやっていこうよ!」
という発信をよくしています。
自分の事業を少しずつ前に進めたり、
一緒に関わってくれるメンバーを増やしていったりする中で、
この気持ちが強くなっていくなと感じていて。
実は先日、この想いをさらに強く固めていこうと思った出来事がありました。
\この内容を音声で聴きたい方はこちら↓/
「今」と「これまで」を見つめたLIVE
先日、10年以上ぶりに行われたT.M.Revolution西川貴教さんのLIVEに行きました。
なぜ久々に行ったLIVEでそんなことを考えたのか。
実は私、中・高・大学生の前半まで西川貴教さんを追いかけていまして。
私のオタク人生は西川さんから始まったと言っても過言ではなく、
初めてLIVEに行った日にちも鮮明に覚えているほどです。
あの初めてのLIVEから2006年までの10年間、
追いかけに追いかけ、いくらつぎ込んだことか…。
そして現在、初めてのLIVEから数えると25年。
15歳の少女だった私が40歳になり、
25年の月日を経て、また同じ日本武道館でのLIVE。
しかも、席も同じような場所だったので、
より一層、感慨深かったんです。
25年前は人気が超絶頂の時期で、当時と今ではファン層もみんな歳を重ねているというのもあり、雰囲気的は違っていました。
当時は、「きゃー!貴教ー!」と若い女の子の黄色い声援で溢れていたのですが、
今では男性のファンの方も増え、最近ファンになったような若い方や、
娘さんを連れてきているファンの方もいて、ファン層が幅広かった。
そして、それがまた感慨深かったんです。
25年前、黄色い声援をかけていた若者たちが、歳をとり、自分の子を連れてきている。
武道館の中が丸ごとタイムカプセルになったような感じがして、
この空間の中で、歳をとったような不思議な感覚になりました。
長く続けられることに「当たり前」なんて存在しない
そして私自身も同じ場所で同じ人のLIVEを眺めながら、
自分自身の15歳から40歳になるまでの歴史を振り返り
「25年、本当に色々あったなぁ…あの時から想像もつかなかったような今に辿り着いているな」
と感じていました。
その、自分の歴史を振り返ると25年がどれだけ長かったかと思うわけですよ。
目の前で歌っている西川貴教さんを見ていると、サービスを受け取る側の私たちは
「今も昔も西川貴教はこうやって歌ってLIVEをしていて当たり前」のような気持ちになってしまいますが、自分の人生を振り返ると25年て本当に長い。
だから、こうやってさも当たり前かのようにLIVEに来られることは、
実は「全然当たり前じゃない」と思ったんです。
私自身にもこれだけ様々なことがあり、あの頃と全く違う場所にいる。
ということはきっと西川さんも環境が変わったでしょうし、全く違う場所にいると思うんです。
それでも25年前と同じように、このLIVEという空間・場所を作り続けてくれているのは、本当に尊いものだなと。
しかも自分と西川さんだけじゃなく、ここにいる一人一人が、様々な人生を背負ってここに集まってきていて、だけど、同じ空間で同じ人の歌を聞いていて…。
この空気を感じ取れることは、一重に西川さんがこの場を守り続けてきてくれたからだと、グッと溢れるものがありました。
派手に一瞬売るのは簡単。長く続くのはすごいこと。
このLIVEのなかで西川さんは「27年間もこの素晴らしい舞台に立たせてくれている皆さんに感謝。」と話していて、
こちらはこちらでまたふらっと大人になってからも行ける場所があることに【感謝】なんですよね。
25年間かけて積み上げてきたファンとの信頼関係は尊い。
どんな職業でも長く続けられるって本当に凄いことだと思います。
対して、webの世界って本当にインスタントなものが溢れかえっています。
「月商7桁」とか「年商8桁」というのは、ちょっと頑張れば誰でもできるんです。
たった1ヶ月だけ100万稼いだからなんだ!?って話。
それより細々とでも、それを25年間続けることが凄い。
なぜなら、どんなに少なくても、売上がない限り細々とでも長くは続かないんです。
25年間も続くということは、必ず誰か必要としている人がいて、感謝されて、感謝して…という循環が起き続けているという証拠なんですよね。
だけど、インスタントなweb集客の月商7桁のようなものは、別にお互い感謝して感謝されてというのが一切なかったとしても、【その時、その一瞬、魅力的に感じるもの】に大金を出す人が一人いたり、
細かい金額でも沢山の人に一気に拡散されれば、一瞬で達成できてしまうものなんです。
そこに何の価値があるのかって考えたときに、私は理解が及びませんでした。
それは、ギャンブルと同じようなもので「一発当ててラッキー!」のような感じがしてしまうから。
なので私は、アンチギャンブル起業。
これは今回のライブだけがきっかけではなく、ずっと感じていたことでもあります。
私が本当に目指したい「働く」の形とは?
私は会社員というものが私の性格と壊滅的に合わず「ここには居られない」と辞めざるをえない状況で会社を辞め、このweb集客の世界に入ってきました。
だからこそ、私も独立当初は「一発当ててやろう!」という想いがあったんですよね。
ちなみに、会社を辞めた時が33歳。
そこそこ有名なメーカーのチーフデザイナーをやってたんですけど、なんと当時の手取りは22万円!
だから当時の私にとっては、web集客の世界の「月商100万」は“会社を見返してやるための唯一の起死回生案!!”ぐらいのパンチがあるものだったんです。
しかし、月商100万というカラクリが今になって分かると、そんなに価値のあるものじゃないんだな」と感じてて。
ハングリー精神でやってきた数年間がここ最近は、「そういうことじゃないよな」と落ち着いてきています。
私の働き方はどうしたらいいんだろう?
私はどういう仕事がしたいんだろう?
誰かを見返してやる!と復讐みたいなブラックエンジンではなく、
ホワイトエンジンでやりたいことはなんなんだろう?
そんな迷いが最近出てきていたので、今回のLIVEはとても響くところがありました。
長く続く「わたしの生業」「あなたの生業」
今回のLIVEのように、お互いに感謝して
「この場を作ってくれてありがとう」「この場に立たせてくれてありがとう」
という循環が起きるような仕事というのが私の目指したい【生業】です。
ただ、生業の形は千差万別だと思います。100人いたら100通りで。
だからこそ、誰のビジネスモデルがどうこうじゃなくて、
私の生業はなんなのか?
何をどうしていきたいのか?
という事をしっかりと一生考えていかなくてはならないと思っています。
“アンチギャンブル起業”という旗を今まで以上に意識して、改めて“仕事”と真摯に向き合っていきたいなと思ったLIVEでした。
「面白い話のネタになったらいいな〜」みたいな軽いノリで行ったんですが、ガツンと殴られた感じです。笑
あなたにとって、起業はどんな意味合いがありますか?
事業を継続していくこと、スケールすること、そこに感じる意味は人それぞれだと思います。
「月商100万稼いでみたい!」という夢がちょっと落ち着いたら、ぜひ根源的な働く意味にも目を向けてみてください。
そこが明確かどうかで、今後の起業人生が大きくひらけてくる気がしています。