独立起業の歩き方

もったいない無駄依頼しちゃってませんか?プロのデザインが本当に必要なフェーズとは?🔈

テリコ

「そのデザインは本当に必要?フェーズによってはいらないデザインもあるよ!」ということで、
今日はビジネスにおけるデザインの使い方のお話です。

レオン

デザインはいつでもあれば役立つものじゃないの?

テリコ

そもそもなんのためのデザインなの?
という部分が整っていないと、
作っても無駄になっちゃう場合もあるよ!
自分で作るならいいんだけど、
プロのデザイナーにお金を払って頼むなら、
しっかり効果が得られるフェーズで依頼した方がいいよね。

\この内容を音声で聴きたい方はこちら↓/

ランディングページ作らないと売れない…という思い込み

まず前提として、私の仕事は主に「Web集客」と呼ばれるような 、
Web上でコンテンツを発信してお客さまと繋がっていく形をとっている、
個人事業主さんに向けてのブランディングの仕方や集客の導線をお伝えしています。

そしてここ数年、「ランディングページ(LP)作って下さい!」っていう依頼がめちゃくちゃ増えたなって思うんですね。
どうやらLPはなきゃいけないもの…と思ってる人が多いような気がします。

ちなみに私がWeb集客を始めたのは2016年くらいからなんですが、
当時、個人事業主でLPなんて作ってる人は誰もいなかったです。

その当時のLPというのは、いわゆる企業が作る、
何回も何回も「ご注文はこちら!」のボタンが手前に飛び出してくるような(笑)
売り込みが激しくて、ちょっと怪しい気配のするものでした。

では当時の個人でのセールスページはどうしていたかというと、
ブログでの「告知文」と呼ばれるものが主流でした。

告知文とは、アメブロなどの記事を使って、見出し・本文・イメージ画像があり、
一番最後に「お申し込みはこちら!」の文字が青くなっていて、
クリックすると販売ページに飛べる形式。

内容的にはLPと大差ないです。
違うのは「ちゃんとしてる感」くらいでしょうか。
けれどそれがここ数年でいつの間にか、
「告知文ではダメ。販売ページはLPとして作るもの。」という意識が定着したみたいです。

レオン

大差ないならなんでみんなLPに移行したの?

テリコ

ここ数年、ペライチやCanvaで
デザイナーじゃなくても
作れるようになったこともあって、
LPが身近なものになったのかもね。

身近になると多様性が生まれるから、
昔みたいに売り込みが激しすぎる
ギラギラLPだけじゃなくておしゃれなのもたくさん出てきて…

「LP作んなきゃ、かっこいいLP戦国時代に勝ち抜けないぞ!」
ってなってるのかもしれない(笑)

レオン

実際のところどうなの?

テリコ

もちろん、デザイン的にも優れている方が目は引くよ。
けど、LPにしなきゃと思うがあまり、
完璧を求めちゃって「作れない…」と思ってる人も増えたよね。

レオン

作らなきゃ売れないじゃん。
なら告知文でいいのにー。

テリコ

そう。その通り。

忘れていませんか?完璧なLPを作るより大事なこと…

きっとそんな流れからか、LP作成の依頼がすごく増えたと思うんですけど、
LPはそもそも、販売のための一つのツールに過ぎません。
どういう集客導線の中で、何のために使うLPなのかを
しっかり設計してから作らないと意味を成さないことがほとんど。

実際、LPのデザイン依頼が来てヒアリングしてみたら…

テリコ

LPを作るより他にやることあるのでは…?

って感じることが多い(ほとんどかも)です…(苦笑)

役に立たないLP作っても仕方ないですから。
そういう場合は正直にそれをお伝えして、
集客導線全体を私が設計するという、
デザイン以外のお手伝いをしてることがよくあります。

ちなみに集客導線全体で必要な制作物は、
もっともシンプルで簡単なものでもこんな感じ。

  • ブランドのメインビジュアル作成
  • メルマガ(LINE)登録用LP
  • メルマガ登録用バナー
  • 無料オファーのための特典(pdfや動画など)
  • ステップメール
  • フロントエンド誘導のためのLP

それら全部を一応提案はするのですが、
当然ながらプロに頼んだらそれなりにお値段が張るわけで、
皆さん予算オーバーになるんですよね…

ただ、思うんです。
私のところに来てくださる方って、ある程度活動が軌道に乗っていて、
集客導線を作らなくても人気があって、売上げの立ってる人が多いです。

その方たちがここまでうまくやってこれたのは、自分で告知文を書いて、
申し込みフォームを使って、無料ツールでも必要なものは手作りで作ってきたからです。

なので、その集客に必要なツール全部をプロが代行して作る必要は全然なくて、
ここはバシッと決めたい!というところだけデザイナーに依頼すればいいんですよね。

テリコ

デザイナーって以前は敷居が高いと思われてたから、
こうやって色々なものを
デザイナーに頼むという流れが
できてきたことはありがたいなと感じています。
それは多分、ココナラさんとかのお陰かな。

では、デザイナーに頼む効果的なタイミングは?

せっかくデザイナーの仕事増えたのにこんなことを言うのも変な話なんですが、
集客導線に必要なものは、デザイナーに頼む前に
まず自力で作ってみたらいいんじゃないかって思うんですよね。

で、それを一度運用して感触を見てから、
やっぱりここはプロにお願いする方が
伸びそうだなと感じるところを頼む
のがベストだなと。

何度も言いますがLPは「ツール」ですから。
見た目より、何を言っているか、文章(セールスレター)のほうが大事だし、
それよりもさらに大事なのはLP公開後の数字です。

レオン

めっちゃシビアなこと言うじゃん。

テリコ

現実見なけりゃビジネスは失敗しまっせ。
見た目に踊らされると「趣味起業」って言われちゃうよー。

そんなわけで、ビジネスの本質を考えるのならば、
こんな順番でデザイナーを使ってもらえたら無駄もないし結果もついてくるんじゃないのかなと。

  1. まずセールスレターを整えた告知文を公開する
  2. 申し込みなどの数字(結果)を見る
  3. 良さそうだったら自分でLP作ってみる
  4. 告知文の時と比較しつつ数字(結果)を見る
  5. これで行けそう!の感触を得てからデザイナーに整えてもらう
  6. 最終的にも数字(結果)を見る

デザインがなくても売り上げが立つくらい優秀なLPに、
さらにプロがデザインを加えたらマイナスになるわけがないですから。
デザイン費が無駄になった〜!みたいなことは起こりづらいですよね。

逆に、セールスレターの中身をしっかり吟味する前に、
見た目だけかっこよくL Pを作ったとて、効果はあまり出ないかもしれません。

それに、プロにしか触れないようなシステムでLPを作ってしまうと、
後から変更したい時に毎回追加費用がかかります。 
そう考えると、やっぱり見た目より何事も中身!

せっかくのデザインを無駄にしないために。

個人事業主たるもの、リソースが少ないから
人に頼った方がいいと言う考え方ももちろんありだと思います。  

ただ、自分のビジネスのフェーズや、ビジネスの導線の組み立て方によって、
何でもかんでもデザインすればいいってもんじゃない。

デザインしたら何か結果が大きく変わるという確約が取れるものでもない。

見た目より、やっぱり中身の方が大事です。
まずはその中身を整えてから、デザイン依頼をしてみてはいかがでしょうか?

デザイン依頼の件数が減ってデザイナーたちから恨まれそうなお話でしたが、私はそれでいいと思ってます!
世の中に出してすぐ消えるデザインを大量生産したとて、なんだ面白くないのでね。

ABOUT ME
グループ相談会120分×2回グループオンライン
クロハテリハ
ブランドエディター・グラフィックデザイナーです。 2016年にフリー転身。主に個人事業主のビジュアルを含めたブランド作りのお手伝いしてます。人の【変】な部分が大好物。普通の人なんて一人もいないし、みんな自分が変だって気付けばいいのにと思ってます。ウイスキー好きさんも大歓迎。
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