自分の活かし方

肩書きという武器と足かせ

テリコ

私は今まで、『ブランディングデザイナー』と名乗っていたんですが、最近『ブランドエディター』と肩書き変えてみました。
気に入っていた肩書きを変えたのには理由があります。

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肩書きから伝わるイメージは大きい。

肩書きってすごく難しくて、書きがない状態で活動している人はみんな口を揃えて、
「私はこれっていう肩書きがあればいいのに」とおっしゃいます。

確かに何をやってるのか伝わるようなポンとはまる肩書きがあると、それは武器になる。
だけど、“これだ”とはまるものじゃないと逆に足かせにもなるんですよね。

私がブランディングデザイナーからブランドエディターに肩書きを変えたのも、
その足かせの部分が大きくなってきてしまったからなんです。

ブランディングデザイナーと名乗っていると、
どうしてもデザインやビジュアル関係のものを作るのがメインの人であると思われがち。

だけど、仕事の内容はデザインを一番得意とするところでも、
実際にはデザイン以外の部分にもかなり踏み込んでやっているんですよね。

それでも単発の仕事の依頼では、「LP作ってくれませんか」とか「名刺作ってくれませんか」となってしまう。
そこに、若干の違和感を感じていました。

肩書きは、今の自分の仕事を最大限に表現できているか?

肩書きについて考えるきっかけは、とあるクライアントさんから「LPを作って欲しい」という依頼をいただいたことでした。

依頼を受けてから詳しくお話をお聞きすると、
そもそもLPを作りたいのは、今までのイメージを変えたいという理由から。

テリコ

イメージを変えたいのであれば、ブランディングから取り組んだ方がいいですよ。

というお話しからリブランディングしましょうという流れになりました。

幅広く事業をされている方なので、どの事業をメインでやっていくのか、
今後はどうリブランディングしていきたいのかなど、
今では経営戦略の部分まで踏み込ませていただいています。

最初の依頼はLP作成だけだったのに、
話が広がって、メルマガのライティングの内容をどうするかとか、
そのメルマガで流す無料の動画講座をどういうテーマにしよう、
さらにその内容原稿やスライドも一緒に作って…ありとあらゆる部分で参加している。

これがブランディングデザインという仕事なのか?と考えると、
やはりちょっと包括している範囲が小さ過ぎるんですよね。

そこで、今の肩書きでは今自分がやっていることを、
十分に相手に伝えることができていないのではないかなと思ったんです。

これは私だけではなくて、皆さんにあることだなと見ていて感じます。
自分がやっている仕事はいろいろあるのに、肩書きは「コーチ」だけ。とか。
勿体ない肩書きを名乗っている人がすごく多いなと思うんですよね。

自分の肩書きを知るには、今やっていることを理解すること。

ちなみに私が名乗っているブランドエディターというのは、
お客様の経営の課題をブランド全体を編集することで解決する
という内容が包括されています。

経営戦略の全体を見ながら、
そこに必要なクリエイティブも含めたブランドの動きを
計画して提供していくというのがブランドエディターなんですね。

ちなみに、ここで言う「クリエイティブ」はデザインだけと思われがちなのですが、
「デザイン」と「ライティング」の2つが含まれます。

例えばポスター1つ作りますというときに、デザインだけでは絶対に成り立ちません。
ほとんどの場合、キャッチコピーとかが付いていて、
基本的には言葉とビジュアルはセットになっています。

デザインだけ出来ても駄目だし、言葉だけ出来ても駄目。
その2つをきちんと一貫性を持って組み立てられないと、
クリエイティブの戦略を立てるとは言えないんですよね。

今までも当然のようにクライアントさんのコピーライティングもやっていました。
ビジュアルの制作と同じくらいライティングのお仕事も大事にしていて、
コピーライターの領域はになっていたと思います。

覚悟を持って、名乗る。

つまり、これまでもデザインとライティング両方できていたのに、
それでも「デザインの人です。」と言い続けていたんです。
肩書きを変えようと思ったのには、
足かせと感じた以外にもうひとつきっかけがありました。

これまでライティングも仕事としてできるのに表に出さなかったのは、

テリコ

ライティングは学校に通って習ったわけじゃないから…

何となくそういう気持ちがあったんですよね。

その一方で、同じように

クライアントさん

デザイナーと名乗りたいんですが、ちゃんと習ったことがないので名乗れません。

と言うクライアントさんには、
そんなの気にしなくていい!それを求めてくれる人がいるんだったら提供したらいい。
と私自身は言っていて(笑)

これはもう自分がちゃんと体現しなきゃいけないなと思い、
デザインとライティングの両方ができて、しかも経営戦略についても企画ができる人として
ブランドエディターを名乗っていこうという
覚悟の表れを持って、肩書きを変えました。

フリーランス 収入

ちょっとの不安は、レベルアップの第一歩。

肩書きが自分の能力に合わなくなってきて、武器ではなく足かせになってきた。
だから、今の能力に合った新しい肩書きを武器にしたわけです。
肩書きという武器を持ち替えたんですよね。

そして当然ながら、肩書きを変えたら
新しい肩書きに関する仕事が今までよりも増えるわけですよ。

すると次は、新しく強い武器を使いこなせる自分の力量があるのか
という恐れみたいなものも同時に沸き起こるんです。

クリエイティブプランナーと名乗ってやっていけるだけの実力が
本当に私にあるのかと不安でしたけど、
その新しい武器を実際に使っていかないとうまくはならない。

その武器を持っていなくても、
今までクリエイティブプランナーの仕事をしてきたんだと
自分を奮い立たせてあえて肩書きを名乗ることで責任を背負う。
そういう覚悟みたいなものが必要なのではと思うんですよね。

また、この肩書きを名乗ろうと決めてから、
自分がレベルアップするための勉強も始めようと決めて。

ブランディングデザイナーと名乗っていたときは
そこまでの熱意がなかったんです。

だけど、クリエイティブプランナーと名乗るならば、
説得力を生むためにこの力を強化しようとか、
自分が不安だと思っている部分を
そのままお客様に提供するわけにはいかないから
不安要素を解決しようと思って、行動するきっかけになりました。

気持ち的にもう一歩背伸びをするということは、
ひとりで事業をやっていくにあたって大事
だと思った出来事になりました。

背伸びしてみると、新しい自分が見えるかも。

たかが肩書きされど肩書きだと思います。

すごく大事だと思うので、
肩書きがない方はぜひ何かしら名乗る覚悟を決めて、
それを名乗るからにはそれができる自分になるんだと決めて
名乗ってみてほしい。

そして、本当は違う仕事をやっているけど、
こう名乗っておけば安全地帯にいられるみたいな
逃げの肩書きになってないか。
そういう人はそろそろ背伸びして、
もうちょっと強い武器に持ち変えるときかもしれないですね。

いろは講座2023