Webマーケティングのすすめ

プロダクトアウトとは?マーケットインとは?ブランディングにも関係してくる商品開発の考え方。

マーケットインとは プロダクトアウトとは

プロダクトアウトとマーケットインと言う
商品開発におけるマーケティング用語をご存知ですか?

主に企業で語られがちなこの二つの考え方ですが、
スモールビジネスやフリーランスなど小規模事業者の活動においても、
関係してくることなので、ぜひ違いをおさえておいてください。

テリコ

どちらを採用するかで
ブランディングのアプローチ方法も変わります!

プロダクトアウトとマーケットインの違いとは?

プロダクトアウト、マーケットイン、この二つは、
商品開発における【スタート地点の違い】である
と捉えるとわかりやすいかと思います。

プロダクトアウトとは?

プロダクトアウトのスタート地点はプロダクト、つまり【商品】です。

まず自分たちが売りたい商品や技術があって、
それをどうユーザーに受け入れてもらうか?
と言う順番で考えます。

まだ誰も見たことがないような商品だったり、すごくニッチな商品を作って、
どこにそれを欲しがっている人がいるのかなと場所を探したり、
それを欲しがっている人達は一体どういう人達なんだろうと
人物像を考えたりしながら売り方を考えていきます。

マーケットインとは プロダクトアウトとは

プロダクトアウトのメリット

商品先行型の考え方なので、自由な発想が生まれやすいです。
また、商品の基軸も自分たちで考えられるため、
個性を出しやすく、イメージも作りやすいため、
コアなファンが付き、価格競争にも巻き込まれにくいのが特徴です。

プロダクトアウトのデメリット

プロダクト(商品)が先行しすぎると、
消費者のニーズを置き去りにしてしまったり、
商品を重視するあまり、自分の都合の良いように
消費者像をねじ曲げてしまう危険性があります。
また、爆発的なヒットもしづらいと言う点も挙げられます。

マーケットインとは?

マーケットインのスタート地点はマーケット【市場】です。

まずマーケットリサーチありきで、
今現在ニーズがあるところにフィットする商品を作っていきます。

たとえば2020年にレジ袋が有料化されましたよね。
レジ袋が有料化されると売れるものってなんでしょう?

レオン

エコバッグ!

そうです。

みんな持ち歩くようになるだろうなというのは想像がつきますよね。

マーケットインとは プロダクトアウトとは

マーケットインのメリット

すでにニーズがあると言うことがわかっているため、
大外しをしにくく、売り上げの規模感もある程度読むことができます。
また、顕在的なニーズであればあるほど、
詳しく説明せずとも出せば売れると言うメリットもあります。

マーケットインのデメリット

大きなニーズがある市場であればあるほど、競合他社も多いのが世の常です。

その中で選ばれるためには、
価格競争などに巻き込まれやすいと言えます。
また「独自性<マーケット」の構図が強いため、個性は出しにくいです。

マーケットインを活かしたWeb戦略

マーケットインかプロダクトアウトかでは、
「どれだけ売るか」という数の問題が大きく違ってきます。

ニーズが多くて明確な場所に販売すれば必然的に販売数は増えます。
逆に商品の質を高めてコアなファンに販売するのであれば、
数は多くないかもしれないですが、
唯一無二の商品となるため高めの価格設定でも選ばれやすいです。

それを踏まえると、一人一人の単価が低く、
とにかく沢山の人を集めたいアフィリエイトは、
マーケットインの考え方を採用しないと厳しいです。

マーケットインとは プロダクトアウトとは

例えば自分のこだわりの一品を、
自分の視点でこだわって1記事書いても、検索してくれる人はごくわずか。
それよりもすでにマーケットとしてニーズがあり、
今売れているという商品のレビューを採用したほうが確実に人が集まります。

テリコ

SNSなどでフォロワー数を増やしたい
インスタグラマーなども、

同じ考え方が採用できますね。

プロダクトアウトを活かしたWeb戦略

逆にプロダクトアウトはどうかというと、
ニッチで価値があるこだわりの一品を売っていくことが目的なので、
規模感の小さい個人事業主さん全般におすすめです。

マーケットインとは プロダクトアウトとは

筆者の場合もそう。
個人事業主の方と一緒にブランディングをし、
最終的にデザインで形にするところまで並走しています。
そうなると私がお引き受けできるお客様の数って、多くても月に2人くらいが限界。

つまり、個人事業主の場合、
多くの人が求めているであろうマーケットインの商品を探って、
そこに応えようと思っても単純にマンパワーが足りません。
必然的にプロダクトアウトの考え方を活かしてWebへのアプローチを進めた方が、
消耗せずに、自分らしい商品の販売が可能になります。

レオン

月に100人も200人も来たらテリコ死んじゃうね!

テリコ

商品の構成にもよるから一概には言えないけど、
割とその傾向はあるね…。笑

プロダクトアウトの視点で考える個人事業主のブランディング

つまりは個人事業主の方であれば、
自分が売りたい商品を考えてから売っていく、
プロダクトアウトの考え方がメインになりやすい
です。

私がよくお客様から聞かれる質問で、
「自分らしさとお客様から期待されるキャラ、
ブランドを作るなら、どっちを優先したほうが良いですか?」
と言うのがあるんですが、
そもそもの商品先行のプロダクトアウトで設計したならば、
より個性が出やすい自分らしさを優先したほうが良いとお答えしています。

商品がニッチで一部の人に認知されれば良いのであれば、
ブランディングも多くの人に合わせる意味がないんですよね。
むしろ尖らせていかないと、
広大なWebと言う売り場では埋もれていってしまいます。

マーケットインとは プロダクトアウトとは

【まとめ】どちらの場合でも忘れてはいけないこと

マーケットインとプロダクトアウトは、出発点こそ違うものの、
お客様のニーズを探ると言う点においては共通しています。

プロダクトアウトは消費者のニーズを無視している!なんて言われることもありますが、
例え商品先行であったとしても、
それを届ける先のお客様のことは深く知る必要があります。

プロダクトアウト VS マーケットインと言う二元論で語るのではなく、
あくまでも中心は常にお客様。

そして、個人事業主であれば自分らしさや世界観も同時に大切にしていくことが、
お客様に響く強いブランドを作っていくための条件なのではないかなと思います。

ABOUT ME
テリコ
ブランディングデザイナーです。 2016年にフリー転身。主に個人事業主のビジュアルを含めたブランド作りのお手伝いしてます。【変】をこよなく愛するが故に個性派さんが大好物。個性派だらけの世界を作ってうっかり目立ちがちな自分を隠したい所存。ウイスキー好きさんも大歓迎。
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