今回は「仕事に期待はさせないし応えない」というテーマでお話しします。期待との向き合い方次第で、仕事が恐怖の対象にも、やりがいのあるものにもなってしまうからです。
先日、ブラプロ(個人事業主向けブランディング講座)の受講生から「『私これできます』と言って期待されたのに、できなかった時に自分にがっかりしてしまうから、そもそも『できます』と言うのが怖い」という相談がありました。
この悩みの根底にあるのは、「期待」という言葉への誤解です。
期待には2種類ある
「期待される」って全て良いことだと思っていませんか?
実は期待には良い期待と悪い期待の2種類があるんです。
多くの人は、期待を「自動的に応えなければならないもの」と捉えがちですが、実は悪い期待には応える必要ありません。
むしろ悪い期待に応えれば応えるほど、搾取され疲弊してしまう可能性すらあるんです。
良い期待
- その人の成長を願う期待
- 「あなたならきっとできる」という信頼に基づくもの
- 結果が伴わなくても相手の努力を認めてくれる

悪い期待
- 「あなたならこれやってくれるよね」という依存的な期待
- 一方的で勝手な思い込みに基づくもの
- 相手の都合や意思を無視した自分勝手な期待

悪い期待の具体例
ブラプロへの参加希望者からたまに聞く、ある言葉があります。
「今までいろんな講座を受けてきたけど変われなくて。でも照葉さんの発信を見たら、この人のところに行けば変われると思いました!!」
一見嬉しい言葉に思えますが、これは「他では変われなかったけど、あなたなら私を変えてくれますよね?」という依存的な期待です。
実際、変わる人はどの講座でも何かしら吸収して変わるし、変わらない人はそもそも変わる準備ができていないため、講座の内容に関わらず、変わりません。
自分で変わるんだ!という覚悟が決まっていないからこそ「この人なら…」という期待をかけてしまいがち。
そのため、このような悪い期待をかけてくる方は、申し訳ありませんが軒並みお断りしています。

期待をかけられた時の対処法
悪い期待は無視してOK
勝手に期待して勝手に怒るのは相手の自作自演です。
頼んでもいないデリバリーを受け取らずに送り返すのと同じことですので、期待通りに応えないからといって、罪悪感を感じる必要はありません。
良い期待には全力で応える
信頼してくれる相手には全力で応えたいものです。
良い期待をかけてくれる人は、全力でやった結果に対して責任を問うようなことは言わないことがほとんどですので、安心して出せる力を出し切ったら、きっと良い結果になるんじゃないでしょうか。

逆に自分が期待をかける時の注意点
逆に誰かにがっかりしてしまった時は、自分が悪い期待をしていなかったか振り返ってみてください。
- 勝手にその人の能力を高く見積もってませんでしたか?
- 「あの人なら優しいからやってくれるだろう」と思っていませんでしたか?
- 自分に都合の良い結果を一方的に期待していませんでしたか?
- 見返りを求めていませんでしたか?
基本的に、自分のコントロール外のことに期待して、それが叶わなかったからといって失望したり怒ったりするのは自分勝手な行為です。
「相手に期待しない」という言葉にすると、なんだか冷たい感じもしますが、悪い期待はしない方が、お互いにとって健全な関係を築けます。

ビジネスにおける期待値の調整
また、ビジネスにおいては「期待値の調整」がとても大切!自ら期待値を上げすぎると、クレームの原因になります。
「絶対成功します」「これさえあれば稼げます」といった約束は避けた方がいいかもしれません…。
具体的な調整方法
曖昧な表現を避け、具体的に説明することが大切。
悪い例: 「チームマネジメントができます」
良い例: 「チームマネジメントの仕事をしています。私が考えるチームマネジメントとは○○で、実際に手を動かせるのは△△の部分です。結果として××が期待できますが、メンバー次第では□□は難しい場合もあります」
自分が責任を持てる範囲を明確にし、コントロールできない要素があることも伝える。これが適切な期待値の調整です。

等身大の自分で勝負しよう
「でも、ある程度大きく見せないと選ばれないのでは?」と心配する必要はありません。
背伸びして選ばれても、後でクレームになるだけです。等身大でできることを説明して選ばれないなら、スキルアップや価格調整が必要というだけの話。
期待が怖いと縮こまっている人の多くは、自分の能力を低く見積もりすぎています。
あなたが「これしかできない」と思っているレベルでも、それを必要とする適切な顧客は必ず存在します。
家電に例えると、機能満載のオーブンレンジより、シンプルで使いやすい昔ながらの電子レンジを求める人もいますよね?サービスも同じです。
何でもかんでもできないといけない!
壁は乗り越えられなきゃいけない!
スキルは高ければ高いほど良い!
なんてことはないですし、そんなふうに考えたら怖くて動けなくなっちゃいます。

まとめ
期待を「自動的に応えるべきもの」と考えず、その種類を見極め、ビジネスにおいては上手に期待値を使うことが大切。
- 良い期待と悪い期待を区別する
- 悪い期待は無視してよい
- ビジネスでは適切な期待値の調整を行う
- 等身大の自分で勝負する
変な背伸びをして悪い期待を背負い、ストレスを抱えながら仕事するより、適切な顧客と健全な関係を築く方がずっと持続可能で幸せな働き方ができるはずです。








