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ホームページ、3万円で作ってもらいました!
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そんなテレビCMが今では普通に流れています。
無料でそれっぽいデザインが作れるアプリCANVAは、
今や誰でも使える便利さです。
そんなこんなで、もう何年も前から、
デザインは値崩れを起こすのではないか…?
デザイナーは必要なくなるのではないか…?
と、デザイナーたちは戦々恐々としています。
………が、何年経っても私のデザインは
値崩れは起こしていません。
きっとこの先も、ある一定以上のスキルを保有するデザイナーは値崩れを起こさない。
と私は確信してます!
強気だね〜
そこには明確な理由があるからね!
1万円でも高いものもあれば、10万円でも安いものもある。
価値の見極めが大事!
格安デザインと本来のデザインの役割の差
そもそも格安デザインと、
それなりの価格のデザインでは、
役割が全く違います。
だけど【デザイン】という一括りの言葉として
認識されているから、
「え、デザインて今そんなに安いの!?」と
デザイン業界全体の価格が下がったのかと
誤解をされてしまうんですよね。
じゃあ格安デザインとデザインの違いは何か?
というと、
出来上がった成果物が
「目的」なのか「手段」なのか?
という違いだと私は考えています。
格安デザイン=目的
本来の意味のデザイン=手段 ね。
難しいので説明しますね。
本来のデザインは【手段】
本来のデザインは、手段です。
何かの目的を達成するための手段。
例えば…
より多くの人に関心を持って
会社HPを見て欲しいので
広告用バナーを作りたいとか、
初めての子育てで不安な人に、
見ただけで前向きな気持ちを抱いてもらえるような
よりどころになるHPが欲しいとか、
商品の良さをパッと見て一瞬で伝わる
パッケージを作って買って欲しい。とかね。
そのデザインを使うことで、
誰にどんな気持ちを抱かせて、
次に起こして欲しいアクションまで計算して作ります。
格安デザインが目指すのは【目的】
それに対し格安デザインは多くの場合、目的です。
素敵なHPが作りたいとか
(素敵なHPってなんやねん)
かっこいいお店のロゴが欲しいとか
(何に使う誰に対してのロゴやねん)
自分らしいヘッダーが欲しいとか
(その結果どうしたいん)
デザインは本来なにかのための手段でしかないはずなのに、
そこがごっそり抜け落ちて、
見た目だけを整えていたり、
作って満足!メンテはしない!結果も追わない!
「作りたい!」という依頼主の願望達成
=作っただけで目的達成。
そうすると、見た目だけがなんとなく素敵っぽい、
だけど中身が空っぽなデザインが出来上がります。
よくある!とってももったいない格安デザイン例
見た目がいいだけのデザインなら、
それなりのスキルを要したデザイナーなんぞ必要ないんです。
無料アプリでいくらでも作れます。
ソフトさえ使えれば、経験のないデザイナーが
見様見真似で作ることも可能です。
だけど、デザインの本文てそこじゃないんだなぁ〜〜〜!
え!そのホームページ(目的)に3万円も払うの!?
むしろもったいなーい!!!
プロに30万円で頼んだほうがよっぽど安いー!
というのが私の見解。
すごくよくありがちだなぁと思うのは、
とりあえずホームページが欲しい!という声。
HPを作る本来の目的は、
お客さんに見て欲しいからですよね?
じゃあ、そのHP、
作ったら自動的にお客さんに見てもらえると思いますか?
答えはNoです。
HPを見てもらうためには、
その前段階の施策が必要です。
チラシにURLを記載するのか、
Google検索で上位表示されるように
SEO対策された記事を書くのか、
SNSからの流入を狙って日々更新するのか、
広告を出して一気に目に触れやすいようにするのか……
いずれにせよ、
作ってもらって終わり!ではないわけです。
高けりゃいいかというと…それも危険
格安のデザインでは、
もちろんその施策やメンテの部分は抜きで話が進みます。
当然ですよね、
3万円でそこまでの面倒は見切れないですから…
逆に、100万円もかけて
デザイナーに頼んでHPを作ったのに、
全く運用できないしランニングコストがかかりすぎて
手放しました…なんて声も聞きますが、
もし事前の施策の話を伝えず
言われるままに100万もかけてHPを作っただけなら、
そのデザイナーは結構悪徳かもです…。
だって作っただけじゃ役に立たないのなんてWebデザイナーなら120%知ってるし。
教えてあげないって相当不親切…。
昔はみんな知識ないのをいいことに、作るだけで100万円!とかよくあったけどね〜。最近減ったね。
いまだに一部ではあるみたいだから気をつけて欲しいー。
デザイン費用に差がある理由【まとめ】
つまり、デザイナーの価格設定の違いは、
見た目じゃなくて
どこまでの内容がインクルードされているか?
という部分の違いだと捉えてもらえると良いかなと。
ちなみにこれはWebだけじゃなくて
印刷物とかも同じです。
見た目だけ整えるなら、
安くできる時代が到来しました。
これは確実。
なので、素晴らしい見た目だからといって
高いかというとそうではなく、
コスパを見極めるために必要なのは、
自分はそのデザインを手に入れたその先で
何を達成したいのか?という部分を
叶えてくれるかどうか?重要なわけです。
ちなみに誤解して欲しくないんですが、
格安のデザインは
安かろう悪かろうものなのか?
というとそれもまた違います。
最初に言った、
格安デザインと本来のデザインでは
役割が全く違うという特徴を、
上手に使いこなせる人であれば、
ものすごく強い味方にもなり得るんですよね。
じゃあどんな人なら使いこなせるの?
という話はまた次回!
では!