ブランドの作り方

自由なブランド表現を邪魔する2つの考え方。

テリコ

私が主催しているブランド発掘プロジェクトは、『飾り立てたり隠したりすることなく、そのままの個性を生かしてブランド発掘はできる』というコンセプトで行っています。

その中でも、自分らしさや自由な表現を邪魔していると感じるものがあるんです。みんな陥るところだと思うのでその2つの考え方をお話したいと思います。

\この内容を音声で聴きたい方はこちら↓/

その1:『〇〇の方が良いに決まっている』

「痩せている方がモテるに決まっている」とか、「頭の回転が早い方が人生上手くいくに決まっている」とか…誰しも思ったことがあると思います。

加えて、自分の職業などに引っ張られるパターンも多いですね。
「税理士なんだから、きっちりしている方が良いに決まっている」とか「カウンセラーなんだから、優しそうな方が良いに決まってる」とか。

選択肢が無限にあるこの世界で、こういう二極思考の考え方がブランディングの表現の邪魔をします。

そのときの状況や誰の発言かというような要素の組み合わせで、その場合の最適解が出てくるはずなんです。

なのに自分の人生経験や価値観だけで、「〇〇の方が良い」という考え方をしてしまうと、自分自身がそこに縛られて合わせてしまうのがもったいない。

テリコ

例えば同じ発言をしたとしても、いう人が違うと聞こえ方や説得力が違うことってよくありません?

例えば芸能人の有吉さん、彼が誰かの悪口を言っても、なんだか愛があるというか笑っちゃう。
けどあれと同じセリフを、優しいイメージの綾瀬はるかさんが言ったら?はたまたキリッとキレのある天海祐希さんが言ったら?コワモテの的場浩司さんが言ったら…?

それぞれ印象違いますよね?

その2:『〇〇さえあれば』

二つ目は、『〇〇さえあれば』という考え方です。これも思考に制限を作る考え方だと思います。

痩せさえすれば、お金さえあれば、時間さえあれば…自分に上限を作るような考え方だし、他力本願の考え方でもあると感じます。

言い訳をするときの言葉でもあるんですよね。

「お金さえあればチャレンジできるのに、私にはそれが無いから我慢するしかない。」
「時間さえあれば実力的には出来るはずなのに、忙しくて今は無理。」みたいな。

この「〇〇さえあれば」という言葉の裏には、「真正面から取り組んでも叶わない現実を受け入れられない、受け入れたくない」という気持ちも隠れているのではないかと思うんです。

世の中に選択肢は無限にあるので、工夫して上手いことアイディアを出せれば、お金や時間がない中でもできることはあるかもしれない。
必ず抜け道があるのに、先手を取ってそれを封じ込めてしまうことで、失敗しない状態を作る。

そうすることで自分を守れる反面、成功するかもしれない可能性も一緒に閉ざされてしまいます。

ちなみに私のところにも、「ブランディングすれば売れる!」と思って来られる方もいらっしゃいます。

厳しい言い方になるかもしれませんが、ブランディングするより前にやることがあるとか、今の経験値や技術力では商品として形にできないということも実際にあるため、そう言う場合はサクッとお断りさせていただくことも…。

テリコ

いろんな方法を試したり過程を踏んだりする前に、「ブランディングすれば売れる!」なんて簡単に考えるのは危険ですよ。

自分で可能性を狭めてしまうのはもったいない。

  • 『〇〇の方が良いに決まっている』という考え方。
  • 『〇〇さえあれば』という考え方。

この2つの考え方は、自分を小さい箱に閉じ込めて可能性を奪ってしまう言葉だと感じます。

この言葉が浮かんで、「自分がうまくいかない原因はこれなんじゃないか」と決めてしまいたくなる気持ちも分かります。
自分が絶対に手が届かないものも、「〇〇がないんだから、できなくても仕方がない」と自分に言い聞かせるための材料にしてしまうこともあるでしょう。
答えを決めてしまったり、何かのせいにしたりするのは簡単だし楽なんですよね。

でも、何かひとつの原因だけで物事や人生の全てが上手くいかないことは少ないのではないかと思います。
この恵まれた日本においては、よっぽどの状況じゃない限りは、自分の力や工夫でどうにかできることがまだあるはずです。

自分で自分を制限してしまっていないか、振り返るきっかけにしていただければ嬉しいです。

いろは講座2023