BE-brandproject

【ブラプロレポ①】だから事業は、人生。

2024年にBE-brand project 7期を受講してくださった、翻訳者の浦山須美子さんから寄稿いただきました。

はじめに

BE-brand project7期を卒業した。

6ヶ月に及ぶ、ブランド発掘の日々。
それはそのまま、自己探求の日々でもあった。

ここまで、ただまっすぐ
自分と向き合ったのは
人生で初めてのことだったと思う。

もちろんそれまでも
自分と向き合う機会は多々あったわけだけれど。
ブラプロでの向き合い方は 一味も二味も、いや三味も違うものだった。

あまりここで「自分と向き合う」と書くと
自己啓発的なニュアンスが強くなるのではないかと
やや心配になる。

でも、仕方がない。
だって、ブラプロで向き合ったのは 紛れもなく「自分自身」だったから。

そして、冷静に考えてみれば
自分をブランディングをするにあたり
自分自身と向き合うのは、至極当然のことなのだ。

なぜなら、個人で事業をしていくということは
「自分自身を商品とする」ことに他ならないから。

その商品自体を認識し尽くさなければ
事業のやりようもない。

だったら、向き合うしかない。自分自身と。

生き方を見直すタイミング

振り返ってみれば2020年
時代がコロナに押し流されると共に
生き方を見直す人が多く現れた。
私も、その中の1人だ。

思いつくままに発信をしたり
セミナーや講座を開いたりしながら
人生を生き直そうとしていた。

今、改めてそれらを振り返ってみても
後悔することは何ひとつない。

1つ1つに全身全霊で向き合ったし
そこで得た出会いは、人生の宝物だ。

コロナ禍を経て確かに、私は私を生き始めていた。
そこには、素晴らしい出会いもあった。

それでも。

私の中にはずっと、不安や後ろめたさがあった。

活動を始めて4年目。
なんとなく、うまくいっていたし
充実もしていたけれど
この不安や後ろめたさに向き合わなければ
もう続けられないという場所に、私は来ていた。

不安や後ろめたさの根本にあるもの

不安、そして後ろめたさって
「自分のことを、自分で納得できていないこと」
から生まれるんじゃないかと思う。

例えば占いだったり、信頼できる方からのアドバイスだったり。
私がずっとやってきたことは
そういうものとはバッチリ合っていた。

なんともお手軽なものだ。
自分以外の言葉に頼るって。

それがありがたいことに
間違っていなかったから
結局、いろいろうまくいったんだ。

それでも、やっぱり人は、自分にウソはつけないもので。

私が人の言葉に頼り
自分のことを自分で納得できていないという事実は
心にシコリとなって残っていた。

どれだけ人が私の真実を伝えてくれたとしても
本当の意味で、私の原動力にはならない。

私が私のことを納得させない限り
もう、この先には行けない。

「一旦、止まろう」

私はそう思い、2024年春
当時プロモーション期間に入っていた講座を取りやめた。

そして「自分のことを、ただ言語化する」ことに
振り切ってみることにした。

そう思っていた時に出会ったのが
BE-brand project、通称ブラプロだった。

自分の中にあるものを
とことん明らかにする時間

ブラプロでは、自分のブランドを確立するにあたり
とにかく言語化に取り組む。

自分から逃げずに
ただ言語化したかった私にとって
打って付けの講座だった。

言語化するということはすなわち
「明らかにする」ことなのではないかと思う。

自分自身のブランドを構成するものたちを
1つ1つ言葉にして、明らかにしていく。
そして、認識していく。

そうすることで
「自分の中にあったのに
無かったようにされていたこと」に
命が吹き込まれていくのだ。

講座を受けながら
私は、生き返っていくような感覚を得た。

ここまで自分自身の中にあるものを
ただ見つめたことって
これまであっただろうか。

そして私はただ、自分自身を見つめたのではない。

今回、私には
「自分自身をブランディングする」という目的があった。

この目的は私の人生に
新たな視点を与えてくれた。

だから、事業は人生

主催のテリコさんの言葉で
私がずっと、心のお守りにしてきたものがある。

それは「だから、事業は人生」というもの。

この言葉は、ブランド発掘に取り組む私の
大きな支えになった。

正直、自分を言語化していくのは
そんなに簡単なことじゃない。

生きていると、人はいろいろな経験をするし
その中には、思い出したくないことだってあったりする。

痛みを伴う思い出だって、
無かったことにしたいことだって、あったりするのだ。

でも「事業は人生」だから。

私がやろうとしている事業は
この、私の人生から生まれるものだから。

そして、この人生を経験しているのは
この世界でたった1人、私だけなのだから。

私は、自分の事業に繋がる人生のカケラたちを
ただ1つ1つ拾い上げ、言葉にしていくしかない。

もちろん、途中で痛みを感じたけれど。
それ以上に、私の事業に繋がる人生の1つ1つに
感謝の念が湧いてきた。

自分自身をブランディングするということは
自分の人生を、感謝の視点で再発見していくことだった。

この視点は、この先の人生において
私のお守りになっていくだろう。

もうどうしようもなく、私は私の人生を生きている。
それが、いいのだ。

ブラプロを作るもの

ブラプロを主催しているのは
ブランドエディター・グラフィックデザイナーの
テリコこと黒羽照葉さんだ。

場の空気というものはどうしたって
主催する方が「当たり前に思っていること」によって
作られるものだと思う。

テリコさんは圧倒的に「違い=個性」と定義されている。

この定義がブラプロ全体に流れているのが
ブラプロの1番の特徴だと、私は思う。

本当の本当に、ブラプロにおいて「違い=個性」なのだ。

今でこそ、社会全体に
「みんな違って、みんないい」という流れがある。

みんな違って、みんないい。
違いは、個性だ。

でも、思っていることと
心の奥底で、本当に捉えていることは
時に、違ってしまうもの。

例えば私の場合
「みんなとは違ってしまう私」を
どう取り扱えばいいか分からず
戸惑うことが多い人生だった。

私自身「みんな違って、みんないい」と思っているはずなのに
実際には「人との違い」を受け入れられていない。

それが、とても辛かった。

でも、ブラプロを受講するうちに
人との違いを、大切な特性として
受け入れられるようになってきたのだから面白い。

圧倒的に、生きやすくなった。
これは紛れもなく、ブラプロ効果だ。

人との違いを感じること。
それが日本では「生きづらさ」に繋がることもある。

でも実際のところ、人はみんなそれぞれ、違うものなんだ。

そんなことをあっけらかんと
当たり前のこととして受け入れ
光を当てていく空気が、ブラプロにはある。

それは、主催のテリコさん自身が
そう発信し続けていることだけとどまらず
言葉以上にその思いを体現して生きているからだと思うのだ。

私は、私のヘンテコを生きていく

ブラプロを構成するスタッフもまた
粛々と自らの「違い」を生きる人たちだった。

そんな環境に身を置いていたら
もうどうしたって、私も自分の「違い」を生きるしかなくなる。

そして、この「違い」こそが
私が私である大きな意味なんだ。

「これを守らずして、どうする。」

ブラプロを卒業した今、私はそう思う。

テリコさんはそれぞれの「違い」を「ヘンテコ」を呼ぶ。
とびきりの、リスペクトを込めて。

私は、私のヘンテコを生きていけばいい。

そう心から思えた時
この世界に存在するすべてのヘンテコたちが
愛おしく思えるようになったっていうのは、本当の話。

それぞれが、それぞれの道を歩んでいく。
それが、とてつもなくいいのだ。

ブラプロで、私は
私のヘンテコを事業にする土台を作り上げた。

ここからは安心して
この土台と共に歩んでいけばいい。

私は今、そんな安心の中にいる。

浦山 須美子

目には見えない思いを言葉にする翻訳者。
アーティスト通訳、映像翻訳などのキャリアを経て、 人の熱い思いを翻訳することに夢中になる。 美しさに心が動いたなら、言葉にせずにはいられない。
日常を織り成す、些細な思いのグラデーションを感じ、それらを言葉にすることが生きがい。

Instagram:https://www.instagram.com/sumiiiiiko.u

ABOUT ME
グループ相談会120分×2回グループオンライン
クロハテリハ
ブランドエディター・グラフィックデザイナーです。 2016年にフリー転身。主に個人事業主のビジュアルを含めたブランド作りのお手伝いしてます。人の【変】な部分が大好物。普通の人なんて一人もいないし、みんな自分が変だって気付けばいいのにと思ってます。ウイスキー好きさんも大歓迎。
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