今回は、独立してフリーランスとしてやっていく時や、
何か新しいことにチャレンジをする時に、
『捨ててもいい思い込み』についてのお話です。
思い込みあるあるとして5つピックアップして、
わかりやすく整理してお話します。
\この内容を音声で聴きたい方はこちら↓/
その1:最初からプロとして全てをちゃんとできなきゃいけない。
起業してみたけれど、今さら私が独立したところで仕事を依頼してくれる人なんているのだろうかと不安になり、怖じ気づいて動きが止まるなんてことはありませんか?
でもそれって、最初から上手くやろうとし過ぎだと思うんです。
例えば部活動で新1年生が、
「3年生みたいに上手くできる気がしないので、怖くて練習に出られません。」と言ったとしたら、
「それじゃあ一生、上手くならないよ。」って思いませんか?
起業初期も同じで、誰しもがめちゃくちゃ新人なわけです。
私も、デザイナーとして10年以上のキャリアがある状態で独立しましたが、
やはり会社員としてやっていた時とフリーランスとしてやっていく時では全く勝手が違いました。
いくら10年間デザインをやっていたと言えど、「デザインできる」ということしか通用しない。
それ以外の集客だったり、発信だったりはゼロからのスタートで、例えデザイナーとして10年のキャリアがあって独立しても、新人に戻る感じなんですよね。
だからもう、かっこ悪かろうと、下手くそだろうと、やるしかないんですよね。
その2:特別なオリジナリティーが必要だと思っている。
選ばれるためには、自分ならではのオリジナルの商品や肩書きが必要なのではないかと思ったり、オリジナルの強みはどこかにないかと探したり…
これも1つ目の思い込みで、いきなり最初からオリジナリティーが出るわけないんですよね。
私は、デザイナーという職人気質な仕事柄なのか、基本が大事だと考えています。
そう考えると、独立してすぐの基本がなっていない状態でオリジナリティーを探すのではなく、まずは普通に仕事ができるようになった後にオリジナリティーが出てくると思うんです。
また、飛び抜けたオリジナリティーがないとダメなのか?というと、そこまで突飛なものは必要ないと私は思っています。
これだけ飽和状態の世の中ですから、見たことのないような新しい商品や、
誰もが驚くようなオリジナリティを出せるかと言ったら、ほとんどの人が出せないんですよね。
なので、みたこともないようなオリジナリティーを出すというよりは、
他の人と自分はここが違うと説明できる力が少しあればいいだけではないかなと思います。
実際、自分や自分の商品をストレートにきちんと過不足なく説明するということすら、ほとんどの人はできていません。
つまりその違いをきちんと説明できるようになるだけで、ブランディングの一番大事なところはおさえられちゃったりするんです。
自分に個性がないとかオリジナリティーがあればきっと…と思ってる人、きっとそこじゃないです。
その3:突き抜ける画期的な方法があるんじゃないかと探してしまう。
これは、すごいあるあるですね。
私もすごい探してました(笑)。
突き抜ける画期的な方法はもしかしたらあるのかもしれないですが、人それぞれ違います。
例えば、web集客でよく聞く「短期間で売り上げを上げる、楽して稼げる方法」がどこかにあるかというと、私個人的には、ないと思います。
大体そういうものは「〇〇さえできれば…」など、条件付きの落とし穴があるんですよね。
なので、短期間でいきなり上がってそのまま上がり続けるみたいな方法も、この世の中には基本的にはないと思います。
(あればみんなやってるさ)
では、何があるのかというと「自分に合うやり方と合わないやり方がある」ということだけかなと思っていて。
どれだけ自分が苦痛に感じず、楽しくて自分に合う方法でその行動を継続できるか
というところに注力した方が、結果として売り上げも安定して事業として育っていくのも早いと思います。
私の周りでも、自分のペースや自分に合うやり方を考え続けて淡々と活動してきた人たちは長く事業を拡大していますが、
浮かれて勢いだけでやっていた人たちはほとんどいなくなっています。
そう考えると、突き抜ける画期的な方法みたいなものを探すことは得策なのかどうかちょっと疑問がありますね。
その4:成功している人の真似をすればうまくいくと思っている。
まず、成功している人は、たくさんの失敗を積み重ねて今の状態を築き上げています。
そもそもの土台が全然違うから、ただ完成形を真似をするだけではうまくいかないんですよね。
もし真似をするのならば、その成功した人が自分と同じぐらいの段階だった時に何をやっていたのかを真似する方がいいかなと思います。
その人たちが自分と同じくらいの初期の頃に何をしていたのかを見たら、
全然キラキラなんかじゃなくて確実に泥臭くやっていると思います。
例えば、独立起業したばかりのいきなり上がって落ちるタイプの人の真似をしても、
その人がある日突然いなくなり自分が後を追うことになりかねない。
つまり、その成功しているっぽい人は、どんな道筋でそこまで辿り着いたのか?
成功した姿を真似るよりも、その過程を見て、それが自分もやりたいと思えることなのか?
しっかりと見極めてから、軌跡を追うのが良いかもしれません。
その5:失敗しない方法があるんじゃないかと探してしまう。
これは結構怖がりな人のあるあるで、
3ヶ月で月商100万みたいなところを目指したいわけじゃないんですけど、でも失敗したくないので失敗しない方法を探してます!
みたいな。
こういう声を聞くといつも思うのは、失敗はした方が良いということ。
何をするとどうなるのか?という過程を自分で体感して積み上げていかないと、次にどこへ進めばいいのかが見えませんし、例え誰かの成功をなぞってうまく行ったとしても、一生安泰はありえません。
どこかで必ずコケる日は来る。それが来た時に、失敗を糧に積み上げていった人は立て直しが効きますが、失敗のない人は建て直し方を知りません。
それに、例えば学生時代の悩みは就職や結婚など明るい話だったのに対して、
大人になってからの悩みは、介護や年金など、どんどん重くなっていきませんか?
起業の悩みに関してもそれと同じで、初期の方が軽く明るい。
事業が大きくなってくれば来るほど、起業初期の悩みや失敗なんて小さかったな〜と思うものです。
私も起業初期と比べると今の方が、一緒に働く仲間やクライアントさんの人数も増えたり、
いただくお金も増えたりして、責任がどんどん重くなってきていて。
今失敗をしてコケるのと、起業初期の頃コケるのとでは、全然重みが違うんですよね。
そして、大きな失敗は大きな仕事を抱えていなければできない。
独立起業したばかりの頃は、失敗したら社会に居場所がなくなったり、
人生の挫折になったりするのではないかという気持ちでやっていたけど、今思えばコケようにも小さくしかコケられなかった。
振り返ると、あのときたくさんコケたおかげで、今いきなり大きなコケ方をすることがないなと感じるし、これをやると失敗する傾向があるという予備知識や耐性もある。
だから、失敗しない方法を探すのではなく、今の失敗は擦り傷だから大丈夫と思ってどんどん失敗してもらえたらいいかなと思います。
さいごに:思い込みを捨ててどんどん進めば見えてくる。
今回は、捨ててOK!みんなが通る起業初期のいらない思い込みということで、
- 自分以外みんなすごい人。
- 特別なオリジナリティが必要。
- 突き抜ける画期的な方法がどこかにある。
- 成功してる人の真似をすればうまくいく。
- 失敗しない方法がある。
という5つをご紹介しました。
これらの必要のない思い込みをしていることで、自分の足が止まり、活動の幅が狭まり、
いつまでも小さいところでぐるぐるすることになってしまいます。
そんなことは気にせずに、どんどん進んでどんどんチャレンジしていってください。
応援してます!