Re:newコンテンツ

【メソッドの作り方vol.2】まずは(仮)から全てが始まる。

2025年夏頃を目指して、新しい講座を開設しようと試行錯誤中です。
その過程を公開すれば、誰かのお役に立てるのかも?ということで今日は【新講座開設への道Vol.2】です。

前回の記事はこちら↓

何もとっかかりが無いなら【仮決め】するしかない。

前回も書いた通り、私は「起業初期」という言葉が好きじゃない。

同じスタートアップでも、何かの仕事を長年経験してきての独立なのか、自分に何ができるのか探しながらの独立なのか、はたまた自己実現探しの段階なのかでやるべきことが全然違うから。

そういう「便利な言葉」でひとくくりにすることで、仕事が雑になって目が曇る。特に流行り言葉には警戒していきたい。

じゃあ誰に?何を?どう提供する?
この、最初のとっかかりが何もない状態が一番難しい。

こんな時に心がけているのが「仮決め」
なんでもいいから1箇所仮決めして、そこを起点に全てを仮定して作っていく。

どこかのタイミングで違うなと思ったら修正すればいい。
ただし、一度決めたものへは人間執着しがちなので、あくまでもこれは仮で、未熟な決定なのだと納得の上、確認しながら進めるのがポイント。

メソッド 作り方

「過去の私」は最も考えやすい仮決めターゲット。

まず最初に仮決めしやすかったのが「誰に?」の部分。

私が独立して最初の頃、どんな話が聞けたらもっと早く失敗少なく成果を上げられたかな?と考えるのが一番精度が高いので、誰に?の仮決めは「独立当初の私に(仮)」

今思い返しても、独立してから4年ほどの間、私は盛大に寄り道した。

元々ものごとの全体を掴むのが苦手で、近眼的に視野が狭い上にシングルタスクなので、一つ取り組んでは一つコケ…というのを何十回も繰り返して、何年もかけて全体を掴んできた。

そんな当時の私に今声をかけるとしたら…?びっくりするくらいスルスルと、こんなメッセージが完成した。

メソッド 作り方

2017年の私へ。

会社員や主婦からいきなり起業しようとしても、多くの場合失敗します。

実際私も、会社員時代に培ったスキルを提げて独立をしましたが、最初の4年ほどは全く稼げず、変なコンサルもどきに100万円を騙し取られ、残高が一万円になったこともありました。

会社員時代はチーフデザイナーという役職もあり、海外のデザイン賞を取った経験があっても、大事なのはそこじゃなかったんです。

低迷の理由は、ノウハウ不足、行動不足、スキル不足などの問題ではなく、そもそも「自分を看板にして仕事をする」ということの意味や、その世界のルールがわかっていなかったから。

メソッド 作り方

日本人の多くは、幼稚園や保育園に始まり、学生時代を経て、すぐに就職しています。つまり、物心着く頃にはどこか組織に所属して、その組織の箱の中でルールを守り生きてきました。

それが独立となると、自分が入る箱がないんです。

例えて言うなら、今までずっとサーカスで育ったライオンが、いきなりサバンナのど真ん中で解き放たれるのと似ているかもしれません。
いくらサーカスで素敵な芸ができる人気者だったとしても、それはサバンナでは通用しません。

私はまさに、会社という組織の中で芸を良く仕込まれたライオンでした。

この芸(デザインスキル)さえあれば生きていけると思い、意気揚々とサバンナへ飛び出し、必死で芸をひけらかすも、誰にも見向きもされず、水一滴手に入れることにも四苦八苦して瀕死でした。

メソッド 作り方

でも逆を言えば、素晴らしい芸をひとつも持っていなくても、サバンナのルールさえ知っていれば生き抜けます。

それは、そもそもの生きる力。
自分が出来る手段で狩りをして、水を探し、自然現象を乗り切る方法。

自分という素材を活かし切って、生きるための原理原則の上で生きていく。これは、独立や起業でも同じことです。

そんな大事なことをすっ飛ばして、なんでみんな丸腰で会社を飛び出してしまうのかというと、あたかも丸腰で生きて行けるような気にさせる情報が溢れているからです。

SNSをやれば稼げるよ!〇〇の資格があれば大丈夫!そんなことを言っては、早くこちらへおいでよと手招きする。
そんな罠がそこらじゅうに転がってるんですよね。本当に大事なのはそこじゃないのに…。

メソッド 作り方

「月商7桁!」「3ヶ月で!」が流行る理由。

私が伝えたいと思ったメッセージはそんな感じ。

自分が独立した当初を思い起こすと、どうしてその大事な部分を教えてくれる人が誰もいなかったんだろう?と思う。

今色々なことがわかるようになった段階で再度リサーチしてみたけれど、やはり、その部分を体系的に伝えている人は見つけられなかった。

見つけられない理由は明確で、そんな講座を開催しても、受講した人に派手な成果が出にくいから。

どんなビジネスも、インパクト大で誰が見てもわかりやすい変化が出た方が良い。 例えば3ヶ月で月商7桁!なんていうのは、それの最たるもの。

そうやって受講生が派手な成果を出してくれれば、暗闇で光る街灯に引き寄せられるように、同じ成果が欲しい人が集まってくる。

それに対して原理原則というものは、理解していてやっと0地点。とことんまで、地味なのだ。

メソッド 作り方

原理原則を知らないと訪れる未来。

だから、本当に大事な原理原則をすっ飛ばして「稼ぎ方」や「フォロワーの増やし方」を教えて、手っ取り早く結果を出すことを優先するコンサルタントが後をたたない。

けれど、ノウハウで結果が出る人は、そのやり方がたまたま合っていた一握りの人しかいないし、結果が出たところで一時的なマーケティングの流行に乗っているだけの場合も多く、時代に左右されて一気に売り上げが無くなったりする人を何人も見てきた。

彼らはその後どうなるかというと、ノウハウコレクターになって投資と回収のバランスを崩したり、自分に独立は無理なんだと諦めてしまう。

能力が足りないわけではないのに。本当にもったいない。

メソッド 作り方

よし。一旦これで行こう(仮)。

こんな想いから、いきなりどでかい花火を打ち上げるのではなく、まずは小商いで練習しながら、”個”を活かした商いをスタートしよう!と伝えてはどうかと考えた。(仮)

名付けて「ゼロイチ個商い講座(仮)」

時代や環境に振り回されず、自分の力で価値を生み出し、どこへ行っても生きていける力をつける。

「何をやるか」よりも「自分のヘンテコ(個性)を最大限に活かしながら、どう働き社会と関わり生きるか」を考えていく。

ただのノウハウではなく、環境や時代に左右されない「一生ものの独自戦略」を見つけることが目的。

………どうだろう?壮大すぎるかしら?(つづく)

ABOUT ME
グループ相談会120分×2回グループオンライン
クロハテリハ
ブランドエディター・グラフィックデザイナーです。 2016年にフリー転身。主に個人事業主のビジュアルを含めたブランド作りのお手伝いしてます。人の【変】な部分が大好物。普通の人なんて一人もいないし、みんな自分が変だって気付けばいいのにと思ってます。ウイスキー好きさんも大歓迎。
いろは講座2024(記事下部CTA)

無料動画講座

“個”を活かして働きたい、全てのビジネスパーソンへ向けて、ブランド作りの「いろは」を動画講座にまとめました。前後半で概要からノウハウまでを把握できる、ブランド入門に必要な基礎知識の決定版です。(スライド枚数250ページ・約90分)

ブランドとは何か?という基本から始まり、ビジネスパーソンにブランディングが必要な理由や、9割の人がつまずくポイントなど、基礎知識についてお伝えします。

後編 LINE

具体的に、個人のビジネスパーソンがブランド作りをしていくための手順を、ブランディングをした人の実例を交えながら解説していきます。