はじめに
BE-brand project(通称ブラプロ)は「唯一無二の自分ブランドを構築する」ことをテーマにした実践型講座。
その根幹に流れる思想や価値は、一般的な“ブランディング講座”の枠にとどまらず、まさに“生き方の輪郭”にまで及んでいます。
今回は、この講座を主宰する方に、企画の背景や講座で起こる変化、そしてそこに込めた想いを深く伺いました。
インタビュアー:インタ。
黒羽照葉:テリコ
「他と決定的に違う点」って、どこですか?
インタ。
はじめまして。早速ですが、このBE-brand project、「ブランディングの講座」と一括りにされがちですが、他と決定的に違う点って、どこにあると思いますか?
テリコ
技術や経験のある個人事業主が、自分の個性をもとにした、唯一無二のブランドを構築していく講座です。
事業主本人の人生経験や生まれ持った特性など、今まで当たり前に使ってきた能力をもとに構築していくので、無理なく10年先も変わらないブランドの軸ができることが最大の特徴です。
ここ数年は特に「ブランディング」という言葉の定義が広く、曖昧になっていると感じています。
ビジュアライズなどの「表現」に重きを置いたブランド構築サービスが多い中、うちが大事にしているのは「表現」よりも前の、在り方の棚卸しや、再定義といったフェーズです。
インタ。
なるほど、「表現」ではなく、その前段階の“在り方”の再定義を重視されているんですね。

どんな人にフィットする講座なんでしょう?
インタ。
では、講座に参加される方は、どんなタイミングでこの講座を必要としていると思いますか?
どんな悩みや違和感を持っている方が、特にフィットしやすいのでしょう?
テリコ
「なんとなく」活動はしているけれど、そこに確信を持てない。という状態の方がいらっしゃることが多いです。
例えばデザイナーという仕事だったとして、デザイナーとして発信をしたり、お仕事もきてはいるけれど、自分の特徴がなんなのか、自分は誰にサービスを届けるべきなのか、そういったことが全体的にぼんやりしている方ってとても多いんです。

自分自身のあり方がぼんやりしているから、この先進む道もぼんやりしていて、ずーっと「この道で合ってるのかな?」と確信を持てないもやもや感を抱えたまま進んでいる感じです。
そのぼんやり感を一掃して、くっきりと視界良好な状態にするのが得意としているところです。
「ここを通らないと辿り着けない」問いとは?
インタ。
非常に本質的ですね。「くっきりと視界良好にする」という表現、とても的確です。
その「ぼんやり」を晴らす過程では、参加者が避けがちな問いや、意外と見落としがちな視点にも向き合うことになるかと思います。
この講座で特に「ここを通らないと本当の意味で自分の軸には辿り着けない」重要なプロセスはありますか?
テリコ
「自分の辿ってきた道の意味を知る」という作業です。ここは絶対に避けて通れません。
過去何度も対峙してきたであろう分岐点で、みんな必ず何か一つを選び取って、今の場所に辿り着いています。
振り返れば必ず人生は一本道なんです。

この一本道を作ってきた価値観や信念は、この先の道を選ぶときの基準となります。
未来には無限の選択肢があるように見えて、その中でも自分が選びたい道って実はそんなに多くないんです。
けれど多くの人は、自分の大切な選択基準を知らないまま、目の前の選択肢と、やらなければいけないであろう膨大な作業に呆然としてたくさんのエネルギーを消耗している。
その消耗を抑え、自分ならではの選択をしていくためにも「人生ストーリー」の棚卸しが大切です。
すごく大変で、しんどい作業なんですけどね!一度やれば終わる作業ですから!

視界がクリアになったあとに起きる変化とは?
インタ。
この棚卸しを経て、参加者にどんな変化が起こるのでしょうか?
講座の受講前と後で「視界がくっきりする」ことが、どのように日常に影響するのかを聞いてみたいです。
テリコ
「考え方」で言うと、受け身の仕事から自分主導の仕事に変わる人が多いです。
ブラプロに来る前はクライアントワークが中心の人がほとんどで、次の仕事がいつ来るか分からないと言う不安を抱えています。
けれど、自分のなすべき事が分かれば、それを活かせる場所に自ら赴く事ができるようになったり、または事業の柱となるプロダクトを新しく構築して、それを販売するスタイルに変わったりします。

「関わる人」で言うと、前の話とも繋がるんですが、ただなんとなくで依頼を待っている状態だと、関わる人も選べないんですよね。
それが、どんな人と仕事をすれば、自分の能力が最大限に活かせるのか?と言うのがわかれば、その人にピンポイントで発信していけるようになるため、相乗効果も起きやすくなります。
中には、そもそものジョブチェンジする人もいますよ!
インタ。
「受け身」から「自分主導」へ。これはまさに“人生のハンドルを自分で握る”感覚ですね。
関わる人、発信内容、肩書きまで変わっていくというのは、単なるスキルアップでは得られない、深い変容だと感じます。

自分と向き合うための「安心の設計」
インタ。
今までの話を聞いていると、この講座は“答えを与える場”ではなく、“自分で答えを掘り起こす場”のように思えます。
それって、すごくエネルギーが要るプロセスですが、どんなサポートや場づくりでそれを支えているんでしょうか?
テリコ
まさに。とてもしんどい講座だと思います。笑
一人じゃないんだと言う気持ちで進んでもらうためにも、この講座はグループで開催しています。
誰かのつまずきが自分の学びになったり、誰かの弱音に共感したり、みんなが進んでいるのを見ると、立ち止まらずに進めるようです。
また、運営も私一人ではなく複数人で取り組んでいます。視点が偏らないよう、常に複数の声が届くように意識しているんです。
人は自分の姿を自分では見られない分、人との関わりや反響で、自分の輪郭を意識しやすくなると考えてのことです。

他にもチャットでいつでもやり取りできたり…改めて考えると、離脱しないための場作りにはかなり力を入れていますね。
インタ。
とても納得感があります。講座自体が単なる“ブランディング戦略”ではなく、ある意味「人生設計」としての側面もあるからこそ、場づくりにも細やかな工夫がされているんですね。
逆に、まだ早い人とは?
インタ。
この講座は、どんな段階・経験の人に最もフィットすると感じますか?
逆に、「この状態だとまだ少し早いかも…」と感じる方がいるとすれば、どういったタイプでしょうか?
テリコ
うちの講座は30代〜50代の方が多いんですが、その年代の方ですと、人生で何かしらの技術や経験を積んでいらっしゃるので、そう言う意味ではどのフェーズで来てもらっても大丈夫なんです。
ただ、ビジネスの講座ですので、その方がどんなお客様と今後進んでいきたいのかは外せません。
そうなると、いくら技術があっても全くお客様と対峙したことのない人は、構築が途中で止まってしまいがちです。

また、「消費者マインド」の方も、止まってしまいがちです。
事業主であるという強い自覚がないままに講座を受けてしまうと、自分で決めると言う意識ではなく「これであってますか?」となってしまうんですよね。
その人の正解はその人の中にしか無いので、私がどうにかしてあげることは難しいです。
一番フィットするのは、技術をひたすら磨いてきた職人的な人や、仕事が好きで仕方ない「オタク」な人ですね。
我が道を行きたい人にはピッタリだと思います。
インタ。
すごくリアルですね。「答えを探す」よりも「自分の答えに気づく」ことが求められるからこそ、自覚のある人にしか開けない道がある。そんな印象です。

よく言われる感想は「生きやすくなった」
インタ。
この講座、「どう生きたいか」「誰として生きるか」という、深くて大きな問いに、ビジネスという切り口からアプローチしている印象を受けました。
そこであえて聞きたいのですが、この講座の本当の価値は、最終的に“ブランドができる”ことではなく、もっと根っこにある何かのように思います。
あなたが「これがこの講座の本質だな」と思っている“最も深い価値”を、言葉にするとどんなものでしょうか?
テリコ
鋭いですね。笑
なぜか一番多くいただく声は「生きやすくなりました」なんです。
自分が何者で、社会の中でどんな位置で生きるのか。ここが見えると言うことが、きっとこの講座の醍醐味なんだと思います。
それって全ての根幹なので、ビジネスだけでなく生き方全体に応用が効くんですよね。

ただ、だからと言って生きづらさを抱えている人のために提供できるかというと、そこは違うと考えています。
あくまでもビジネスとしてのブランディングから離れないことにはこだわりがあります。
ビジネスは自分らしさや自分の生きがいだけにフォーカスすればいいわけではなく、社会との関わりやバランスを考えていく必要があるんです。
だからこそ難しくもあるし、やりがいもある。
自分だけが満足で終わるのではないからこそ、未来への確かな一歩に繋げていけると感じています。
インタ。
これは、まさに“個”と“社会”の接点を見つける旅ですね。
多くの人が「生きやすくなった」と語る背景には、社会の中で自分の立ち位置が見えた安心感と、そこに立っていいという許可を得られた感覚があるのかもしれません。

ブランド名「ヘンテコレクション」に込めた想い
インタ。
この講座を通して、自分の軸を見つけた方々が増えていくことで、社会や働き方にはどんな変化が起こるといいなと思いますか?
テリコ
うちのブランド名は「ヘンテコレクション」なんですけど、これは私自身が「人間て全員もれなく変だよなー」と思っているところからつけたネーミングなんです。
「変」て要は「人と違う」ってことなんですよね。
だけど特に日本は同調圧力が強いと言われていて、人と違うところを隠してしまう人が多いなと感じます。
「個性を大事に!」と言いながら「人と違うのを避ける…」って、矛盾してるでしょ?
そうじゃなくて、人と違うことに誇りを持つ、人との比較を怖がらない、私は私。
そう言える人が増えたら、もっと世界は面白いと思うんです。
「で、あなたはどんな変を持ってるの?」「それめっちゃ変だね!」って笑い合いたいです。

インタ。
それは、違いがジャッジの材料ではなく、リスペクトや親しみのきっかけになる社会ですよね。
「人と違うって面白い」——それを“恥”でも“自慢”でもなく、“ただの事実”として受け止め合えること。それがきっと、自己肯定でも承認欲求でもない、もっと根源的な「安心」の形なんだと思いました。
最後に:儲け主義でもなく、自己啓発でもない。でも大事なこと。
インタ。
では最後に、ここまでのお話を踏まえつつ、改めてこの講座をどんな人に届けたいか、あなたが今一番伝えたいメッセージをいただけますか?
テリコ
人生の中で働く時間てとても長いです。
その時間の迷いをなくす、その時間に胸を張れると言うのは、とても大事なことだとも思うんです。
私は「事業は人生。」と思っています。
自分を活かして働く事が好きで、働くことでたくさんの人と関わり、その喜びを広げていきたいと考える人にはぴったりかと思います。
みなさんの「変」を笑える日が来るのを、楽しみにしています。
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